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Kouji side
ここ最近のAちゃんは、なんだか変だった。
いつも通り俺のつまらん話にもケタケタと笑い声をあげてくれるけれど、でもふとした瞬間にとても悲しそうな顔をすることが増えた。
その顔を見るたび、胸がズキリ、と痛む。
「なんか仕事で嫌なことでもあったん？」
ソファに座るAちゃんにカフェオレを差し出しながらそう問うと、Aちゃんは少し考えた表情をしたあとで「ううん、別に」とだけ言う。
でもその顔は何もない、と言うわりには浮かない。
そんなAちゃんの横顔に何か隠されているような気がして心がざわめくのが分かった。
「ねぇ、Aちゃん？」
「うん？」
「…俺に隠してることあるやろ？」
Aちゃんの顔を覗き込むと、視線が絡まったがあとでその瞳が小さく泳ぐのが分かった。
「べつに、なにも、」
「嘘や」
「うそじゃ、」
「…正直に言ってや、」
俺から必死に目を反らそうとするAちゃんの顔を両手で挟み、「ちゃんと言って」と重ねるように言う。
Aちゃんの瞳が小さく泳いだあとで、ゆらゆらと滲んでいく。
「…他の人と、寝た…、」
「…え？」
Aちゃんの口から出た言葉は、想像していたよりも遥か上の破壊力を持って、俺の後頭部を殴ってきた。
「相手、誰よ…まさか、あの深澤って人？」
「違う…、」
「じゃぁ誰なん、」
「…この前、沙希に数合わせで合コン連れて行かれて、そこにいた人、」
合コンってなんだよ、それいつの話だよ、そんなの知らない。
湧き上がってくる怒りと負の感情が体中をすごい勢いで駆け巡っていく。
「何それ、なんでそんなん行ってんの」
「ごめ、ん」
「俺がおんのになんで行くん？最初っからそのつもりやったんちゃうん？」
「ちが、ちがう、」
溢れ出てくる言葉は、自分でも止められないほどに醜い形をしている。
でも、そんな言葉をAちゃんにいくら放ったところで、次々に湧き上がってくるこの感情が収まることはない。
目の前で今にも泣きだしそうな顔をして否定の言葉を繰り返すAちゃんに心底腹が立つ。
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さーや(プロフ) - あいさん» 忠犬康二くんかわいくて妄想が捗る！笑 番外編、ページの都合でこれで終わりなのですがまたどこかで康二くんのお話書きたいなぁーと思っております。 (2020年4月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なっちゃんさん» 好きと言ってもらえてよかった！！なかなかいい言葉が思い浮かばなかったのでそう言ってもらえると嬉しいです〜 (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» 結婚して子ども生まれるのもいいですね〜今回はページの都合で書けないので、また機会があれば書いてみます…！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 康二くんめちゃくちゃ忠犬すぎて番外編だいすきです〜！！更新お疲れ様です！ありがとうございます^ ^ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 07953fa80c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - このお話すっごい好きでした。一つ一つの台詞がツボです！！ (2020年4月4日 18時) (レス) id: 974b0d2d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月30日 14時
