風邪ひきさん ページ10
朝起きると頭にガンガンとした痛みが響く。
起きてすぐだからだろう、と無理矢理身体を起こすと、関節が軋む感覚。
…あぁもうこれ風邪じゃん、と頭痛と関節痛で風邪を引いたことに気づく。
スマホを開き、今日のスケジュールを確認する。
何もなければ貯まりに貯まった有給を使ってやろうと思ったのに、こういうときに限って大事な打ち合わせが入っていた。
あぁもうなんてついていないんだ。
休むことが絶望的とわかった瞬間、風邪の気配が更に色濃く全身に振りかかってくるのがわかった。
だる重い身体を引きずるようにしながらなんとか出勤の準備を済ませる。
食欲はないからとりあえず薬だけ、と市販の風邪薬を無理矢理胃に流し込む。
よし、行こう。
とりあえず打ち合わせまでは頑張る。その後はもう知らない。
そう意気込むと、パンプスを履き玄関のドアを開けた。
「あ、」
玄関のドアを開けると、ちょうど目黒くんも出掛けるところだったらしく鉢合わせになる。
顔を見れて嬉しい反面、こういうときに会いたくなかったな、なんて思う。
「おはよ、Aさん」
「おはよ、目黒くん」
私たちは同じタイミングでドアを閉め、アパートの階段へと歩みを進める。
階段を降りようとした瞬間、膝がガクン、となって一段踏み外す形になった。
「あっぶな、」
後ろから目黒くんが私の腕を掴んでくれたから、なんとか一段踏み外しただけで済んだ。
大丈夫？と私の体を引き寄せながら目黒くんが問う。
「ごめん、なんかぼーっとしてたっぽい」
あははは、と体調不良のことを悟られないようにいつものように笑い声を上げると、目黒くんは何か言いたげな顔をしてこちらを見つめていた。
「今日、遅いの？」
「んー…一応日付変わる前には帰ってこれる予定かな」
ここ最近の目黒くんはこれまでにも増して忙しそう。
すれ違いの生活ではあるけれど、こうやって隣に住んでいるおかぜで短時間でも顔を見ることが出来るからそれだけで少しは寂しさが薄れる。
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
