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一通り泣いたところで、目黒くんは「はい、じゃぁ次はこっちね、」と私の手を引っ張って、目黒くんの部屋へ引き連れられる。
「開けて」
目黒くんのその言葉に従い、目黒くんの部屋のドアを開けると、パーン、と大きな音が鳴り、小さな紙吹雪が宙を舞う。
「「Aさん、誕生日おめでとー！」」
玄関の奥で、向井さんと佐久間さんがクラッカーを手に大きな声をあげる。
クラッカーの音にびっくりして一度引っ込んだ涙が、向井さんと佐久間さんのおめでとうの声で、溢れ出す。
「めめ、どないしよ？！泣かせてしもうた！」
「え、え、泣かないで、ね？」
私が泣いて焦る二人。
それを見て何が面白いのか笑う目黒くん。
そして泣きじゃくる私。
なにこのカオスな状況なんて、泣きながら頭の片隅でやけに冷静な自分が呟くから面白い。
「まぁ入って」
と目黒くんに背中を押され、リビングに踏み込む。
いつもの雑然とした目黒くんの部屋が、綺麗に飾りつけされている。
そしてテーブルの上にはところ狭しと並んだ料理。
「ちょっと、待って、なにこれ、」
目の前の光景に泣くつもりなんかないのに、また涙が溢れ出す。
「俺が作ったんやで！」
「俺も横で応援した！」
料理を指さし、向井さんと佐久間さんがそう笑う。
「俺は飾りつけした」
目黒くんはそう言って照れ臭そうに、壁に貼られた「Happy BirthDay」の文字を指さす。
「…ありがとう、」
もっとたくさん言いたいことはあるのに、全然言葉になってはくれない。
その代わりどんどんと溢れてくる涙。
目黒くんはそんな私の肩をそっと抱いた。
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
