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「ねぇ、この石って」
これ私の誕生石な気がする。
その光り輝く色、どこかで見覚えがあったと思ったら、この間興味本位で見かけた占いに誕生石のことが書いてあって読んだことを思い出す。
私の言葉に目黒くんは、ふいっと視線を反らすと「たまたま帰りに寄った店で偶然見つけただけだから、」と素っ気なく言葉を発する。
たまたま、偶然。
私の誕生石の入ったブレスレットを見つけることはあるのだろうか。
私と意地でも視線を合わせようとしない目黒くんに、わざと顔を覗き込むように下から見上げれば、「なに」と不満げな視線が向けられる。
「なんでもないけど？」
「別に、Aさんに似合いそうって思ったから買ったわけじゃないし、」
目黒くんはそう言いながら、私の髪をぐしゃっと乱暴に撫でる。
その指先から伝わる優しさに思わず目を細めた。
「ありがと、大切にする」
「勝手にすれば」
そう言ってまた顔をそむける目黒くんだけれど、私は知っている。
その口元が小さく緩んでいることを。
目黒くんにそれを言ったらまた何か言われるから敢えて言わないけれど、その小さく緩む口元から目黒くんがこのブレスレットを私のために探して選んでくれたことが分かる。
目黒くんのほうに視線を向けると「なに」とまた冷たい声。
「べつに？」
「ねぇ、それより俺、腹減った」
「もうちょっと待ってよ」
「やだ待てない」
子どものように駄々をこねる目黒くんの背中に手を当て、リビングへと押し込む。
その後ろで、シャラン、と小さく左手に揺れるブレスレットをそっと指でなぞった。
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目黒、五反田、恵比寿さんのリクエストで「目黒くんがツンデレになる話」でした。
ツンデレって書くの難しい…なんかツンツンもしてなけりゃ、デレデレもしてない気が。。
前に何かの雑誌で「なんでもないときでも自分があげたいと思ったときにプレゼントあげる」とめめが言ってて、なんかすごくめめっぽい…！と思った記憶があります。
そんな話を思い出して書いてみました。
こんな感じでいかがでしょうか？
リクエストありがとうございました！
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
