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「ヤキモチ妬いてくれたんだったら嬉しかったのに」
Aさんは俺の横に腰を掛けると、そう言いながら俺の顔を覗き込む。
ハラリ、と揺れる髪がテレビの光に照らされ小さく輝く。
その表情は悪戯で、それでいて大人っぽくて、余裕もあって。
「…Aさんって、余裕すぎてむかつく」
「なにそれ」
ふふふ、と困ったようにAさんは笑うと、「余裕なんかないよ？」とポツリ。
「今日、目黒くんいつもと違うから何かあったのかなーってすごい心配だった。もしかしたら嫌われちゃったのかな、って」
スーパーの前で話しかけたとき、手振り払われた瞬間すっごい寂しかったんだから、とAさんは少し寂しそうに呟く。
「俺がAさんのこと嫌いになるはずないじゃん、」
「もうこんなババァ嫌だってなるかもよ？」
自虐的にそう言って笑うAさんの口を手で塞ぐ。
そんな風に自分のことをバカにして欲しくないし、そんな言葉聞きたくもない。
「…それ以上言ったら、キスするよ？」
「言わなかったらキスしないの？」
口元を塞いだ俺の手を引きはがすと、Aさんは顔をグイッと近づけそんなことを真剣な表情をして言う。
俺のことを煽ってるとしか思えないその行動に、俺の中の小さな悪戯心がくすぐられる。
「ヤキモチ妬かせたAさんが悪いんだから、責任とってよ、」
そう言ってソファに押し倒し、Aさんの上へと跨る。
「勝手にヤキモチ妬いたのは目黒くんじゃん」
そう文句を言いながらもAさんはどこか嬉しそうで、俺の首元へゆっくりと手を伸ばす。
「…ねぇ、ほんとずるい、」
そんなことされたらもう我慢なんてできそうにない。
俺はそのままAさんに顔を近づけるとそっと口づけをした。
「…俺、意外と嫉妬深いんだからね？」
鎖骨にそっと唇を滑り落とすと、そこをキツく吸い上げる。
唇を離せば、そこには綺麗な赤い色。
何か言いたげにこちらを見つめるAさんに、俺は小さく笑うと、またひとつ首元に口づけを落とした。
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ゆらさんからのリクエストで「嫉妬してるお話」でした。
なんか長いわりに大して嫉妬もしてないな…？なんだか微妙な感じになってしまった気がします(反省
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
