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部屋に入って入り口で突っ立ったままどうしようか考える
とりあえず何か言おう
「久しぶりに来た」
「そうだね」
「バーノンの匂いがする」
「俺の家だから」
バーノンはソファに座った
「ねぇ 抱きしめてもいい？」
スマホをいじっていた手が止まったのが見えた
「なんで？」
なんで？なんでって言われると…なんで？
「理由が必要？」
「うん」
「バーノンを抱きしめたい、バーノンに抱きしめてほしい これじゃだめ？」
ようやくバーノンがこっちを見た
バーノンの瞳は傷ついた色をしていた
綺麗な瞳を塗り替えたのは私
「ごめんね」
隣に座って目線を合わせる
「私、調子に乗ってバーノンのこと傷つけた」
ちゃんと伝えてくれた気持ちを受け取らずに都合のいい時だけ持ち出そうとした 最低だ
「A」
「うん」
「シャワーしてきて」
「え」
「はやく」
「なんで！？」
脱衣所に押し込められて着替えが投げ込まれた
「ちょっと！バーノン！なんで！？」
ドアを叩いてみるも向こうから押さえられてるのか開かない
「Aくさい」
「え」
私ってくさいの…
ごめん、くさいのに家におしかけて…
ショックすぎて黙ってシャワーを借りた
バーノンが貸してくれた服は当たり前にでかくてズボンの紐をこれでもかというほど引っ張って結んだ
自分からも服からもバーノンの匂いがして変な感じ
「ごめん、シャワーありがと」
「うん」
どうしようかと入り口で立っているとバーノンが近づいてきて
「あは、くさいのに家来ちゃってごめんね？夏だから汗かくし気をつけないといけないよね」
何も言わずにそのまま私を抱きしめた
びっくりして固まってるとどうやらバーノンは私の匂いを嗅いでらっしゃる様子
そんなに匂いに敏感だったっけ
「ちょっと嗅ぎすぎじゃない？」
「ん」
背中に腕を回すと もっと強く抱きしめられて
肩におでこをぐりぐりしてくる
「自分勝手でごめんね」
背中を撫でると少しずつ話し始めた
「会社ではいつも通りにしてって」
「うん、私が言ったからそうしてくれたんだよね」
「もう行かないで
ずっと俺のそばにいてよ」
最後にそう言ったバーノンの声は掠れていて胸が締め付けられた
悲しまないでほしい
いつもみたいにふざけて笑っていてほしい
そう思うと考えるより先に言葉が出た
「うん もう行かない」
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豆大福(プロフ) - なのさん» ありがとうございます〜！嬉しすぎます。ずっと仕舞い込まれていた指輪だったので日の目をみられてよかったです。沼へようこそ！！ (9月6日 0時) (
レス) id: 7b8702f689 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 指輪の住所が正式に私の薬指に、っていうセリフちょーーーーーー好きです！！！！え、何この表現って思いました。天才すぎます。なんだろう、なんかすごく素敵な表現ですよね。どんどんハンソルの沼に追いやられて落ちました、、、表現力最高です！ (8月26日 19時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福(プロフ) - SSR社畜さん» はじめまして。とても嬉しいコメントありがとうございます。そんなに思っていただけるなんて...！悩みながら書いた甲斐がありました！数少ないですが他の作品も楽しんでもらえたら嬉しいです。 (8月3日 21時) (レス) id: dcf3925870 (このIDを非表示/違反報告)
SSR社畜 - なんなら他グルペンだし、セブチあまり詳しくないのに読んでしまいました。正直一字一字大切に読んでしまうくらい面白かったです。ちょっとセブチ勉強して、豆大福さんの作品読破してきます。本当に幸せな気持ちです。ありがとうございました。 (7月28日 11時) (レス) @page50 id: 1d6122fb3f (このIDを非表示/違反報告)
towa(プロフ) - 豆大福さん» ミンギュの日にお返事いただいてましたね、うれしいです。読んでいただいてたんですね…！ありがとうございます。これからもお話拝見いたします。お体にご自愛くださいませ。 (2023年4月11日 20時) (レス) id: fa21bc1285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆大福 | 作成日時：2022年12月11日 21時
