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交渉を成立させてしまうと さっきまでの表情は嘘みたいにニパっと笑って膝を曲げずに体ごと左右に揺らしてリビングに戻るとスマホ片手に戻ってきた
いそいそとベッドに潜り込んできてちゃっかりスマホを充電して体勢を整えてこっちを見る
「寝よう！」
「そうだね」
何が楽しくて結婚を迫ってくる付き合ってない男と同じ布団で寝るんだ
本人は至って楽しそうではあるけど
「そこの壁にプロジェクターつけたら寝る前に映画観れる」
「つけないよ」
「家から持ってこようか？」
「いらない」
その後もいくつか押し問答を繰り返してバーノンは寝た
お腹の上で両手を組んでめちゃくちゃ綺麗に寝た
睡眠のお手本のように寝た
壁の方を向いて寝ようと思ったけどいつもの癖で落ち着かなくて結局バーノンの方を向いた
薄い布団は規則正しく上下していて
その下で私たちは少しも触れずに並んでいる
「なんか変だよ、私たち」
すごく不自然
しばらくバーノンの横顔を見つめていた
いつもはない隣の体温が暖かくて眠りを誘う
完全に瞼が落ち切る寸前
バーノンが寝返りを打って
腕が私の体に乗る
無意識に抱き寄せられて
無意識にすり寄ってしまった
顔を動かしてちょうどいい場所を探す
意外としっかりしてる胸板が私を受け入れた
うん、これがいい
ここがいいな
．
カーテンの隙間からの光が顔にあたって眩しい
何かが私をおさえていて身動きができない
なに
「あっっっつい」
腕を大きく動かして無理やり布団を剥ぐ
スッキリしたと思うと戻ってくる布団
もう一度布団を剥ぐ
また戻ってくる
「なに！」
苛立って体を起こすとバーノンがそこに
「おはよう」
忘れてた結局一緒に寝たんだった
「おはよう！めちゃくちゃ暑かったんだけど！」
「起きたらAが抱きついてたから嫌じゃないのかと思って」
「…」
ため息をついてバーノンを見ると 布団を口元まで引き上げて顎を引いて上目遣いでこっちをみている
「事後の女の子みたいな顔しないで」
パチパチとすばやく瞬きを繰り返す
「やめてってば」
笑いを堪えきれずに枕を投げた
バーノンも笑いながらそれを受け止める
「もう！起きて！支度しなきゃ遅刻するよ」
バーノンを跨いでベッドから降りる
カーテンを勢いよく開けると顔を顰めた
私より薄い色の瞳には眩しすぎるのかもしれない
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豆大福(プロフ) - なのさん» ありがとうございます〜！嬉しすぎます。ずっと仕舞い込まれていた指輪だったので日の目をみられてよかったです。沼へようこそ！！ (9月6日 0時) (
レス) id: 7b8702f689 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 指輪の住所が正式に私の薬指に、っていうセリフちょーーーーーー好きです！！！！え、何この表現って思いました。天才すぎます。なんだろう、なんかすごく素敵な表現ですよね。どんどんハンソルの沼に追いやられて落ちました、、、表現力最高です！ (8月26日 19時) (レス) id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福(プロフ) - SSR社畜さん» はじめまして。とても嬉しいコメントありがとうございます。そんなに思っていただけるなんて...！悩みながら書いた甲斐がありました！数少ないですが他の作品も楽しんでもらえたら嬉しいです。 (8月3日 21時) (レス) id: dcf3925870 (このIDを非表示/違反報告)
SSR社畜 - なんなら他グルペンだし、セブチあまり詳しくないのに読んでしまいました。正直一字一字大切に読んでしまうくらい面白かったです。ちょっとセブチ勉強して、豆大福さんの作品読破してきます。本当に幸せな気持ちです。ありがとうございました。 (7月28日 11時) (レス) @page50 id: 1d6122fb3f (このIDを非表示/違反報告)
towa(プロフ) - 豆大福さん» ミンギュの日にお返事いただいてましたね、うれしいです。読んでいただいてたんですね…！ありがとうございます。これからもお話拝見いたします。お体にご自愛くださいませ。 (2023年4月11日 20時) (レス) id: fa21bc1285 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆大福 | 作成日時：2022年12月11日 21時
