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狙撃武器を造り出せるといっても中身の構造の知識を持っていないと出来なかった。
では、なぜ私は初めに拳銃を作り出せたのか？
と、いう疑問に大手サポート会社を経営する父と母と、元プロヒーローであった祖父との間で家族会議が開かれた。
ぶっちゃけると、たぶんその知識は前世のものでほぼ間違いないだろう。
はっきりとこれだというものは覚えていないが今世で得た知識ではない。
もしかしたら、前世のテレビ番組でそういった企画があったのかもしれない。
だって、現在のように個性なんて能力は何も無い皆が普通の人だったのだから悪用なんてありえないだろうし。
しかも、銃の中身は弾丸ではなくBB弾だったので前世の私がエアガンの中身をどこかで興味方位で見て知っていたのではないかと推測した。
しかし、そんなこと言えるはずもなく適当に友達とエアガンを分解して遊んだことがあると誤魔化しておいた。
思いのほか、すんなり納得してくれたのでほっと一安心する、思考。
しかし、前世の記憶問題が解決した直後、再び大きな試練が私には待っていた。
「…、となるとこれから敵に狙われる可能性が出てくるのか」
「…え？」
父の呟きがテーブルを4人で囲んでいる私達の会議に大きな議題を提示した。
狙われる？なぜ？？
個性1つで、なぜ敵が狙うの？
どこにでもいる小学生の個性がなぜバレる可能性がある？
色々な疑問が脳を支配する。
意味がわからないという顔で両親を見ていると、
「世の中には人の個性を見抜く個性の人間だっている」
「あなたの武器を造れる個性があると知られたら悪用されかねない」
「小学生の女の子、簡単に攫われるだろ」
母と父が私の疑問の答えを全て答えてくれた。
その直後、私の存在は空気と化す。
父と母、祖父の3人で審議が進められていった。
個性の無い人生が身体に染み付いているせいなのか危機感はまったく感じない。
それに個性なんてないのか当たり前だったから、そこまで個性の力がどういったものなのか重要性を理解していないせいなのかもしれないが。
夏の日差しがカーテンの隙間から顔をちらつかせる。
エアコンの涼しい風が肩にかからない長さの髪の毛を撫でる。
自身の茶色髪の毛とインナーカラーの赤色が揺れる。
前世の時より遥かに小さくなった体を見下ろす。
思考が暇を持て余し始める。
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砂時計(プロフ) - yuikaさん» コメントありがとうございます。この度はこの作品を見つけて下さり嬉しい限りでございます。そのお言葉を糧に細々と更新をしていこうと思ってますっ、これからも何卒お付き合いのほどお願いします(〃▽〃) (2021年8月19日 20時) (
レス) id: 3e29fdde61 (このIDを非表示/違反報告)
yuika(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！思わず一気に読んでしまいました、、、！これからも頑張ってください！！！ (2020年3月29日 15時) (レス) id: 090e0c37e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂時計
| 作成日時：2020年1月21日 1時
