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焦凍くんの背負うものを聞いたあの夏の、あの夜から時は経ち、3年と少しが経過した。
気がつけばあっという間に中学3年生という受験生になっていて前世の記憶に残る中学2年生の自分の年齢を過ぎ去っていた。
いまだ、記憶を思い出すことは無いのだが、高校生活を楽しんでいた記憶が少しはあるので中学時代に亡くなったことはないはず。
一部の記憶が欠けているパズルのように思い出せないことに脳が疑問を抱く。
ちなみに言うと、焦凍くんとは小学校は違ったものの隣の学区ということもあり中学は同じ学校だった。
中学1年時の入学式のある4月に、
「焦凍くん！！同じクラスだね！」
「…おお」
「やったね！！」
「…おお」
そんな、会話をしながら1人で喜んだのも今では懐かしい思い出である。
まあ、その次の年も、その次の次の年も、同じ会話を同じ温度差でした気もするが。
轟焦凍という男は、基本的に誰も他人を寄せ付けないばりのオーラを出しているせいか一匹狼のような立ち位置に居たのだが、なぜか私の元にはよく来ていた。
登下校もタイミング合えば、共にしていたし
休憩時間も何も予定がなければ話を交えていた
昼食も冬美さんの作るお弁当がとても美味しそうでつまみ食いをしに通っていた気がする
そういえば、修学旅行や課外授業などなども隣に焦凍くんが居たような…
つまり、焦凍くんと私はなぜかニコイチという扱いが定着していたのだ。解せぬ。
出会った時より身長もだいぶ伸び、私を見下ろすほどに成長した彼
声も成長期になり声変わりして低くなった
赤色と白色の半々の髪色も、左目元のケロイドも相まってなのか、中々のイケメンに入る焦凍くんは中学に上がるや否や一気に注目を浴びた。
そりゃあ、Ｎｏ．2プロヒーローの息子でイケメンで頭も良いなんて優良物件誰も放っておかないでしょ。
そんな彼の隣に平々凡々な容姿の私がいつも居るということで様々な視線を向けられてきた。
純粋なる尊敬や友情、はたまた嫉妬などなど。
様々だが、元々人付き合いは得意なタイプでありフレンドリーな性格をしていることが幸をなしたのか古典的ないじめなどには発展しなかったのが救いであった。
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砂時計(プロフ) - yuikaさん» コメントありがとうございます。この度はこの作品を見つけて下さり嬉しい限りでございます。そのお言葉を糧に細々と更新をしていこうと思ってますっ、これからも何卒お付き合いのほどお願いします(〃▽〃) (2021年8月19日 20時) (
レス) id: 3e29fdde61 (このIDを非表示/違反報告)
yuika(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！思わず一気に読んでしまいました、、、！これからも頑張ってください！！！ (2020年3月29日 15時) (レス) id: 090e0c37e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂時計
| 作成日時：2020年1月21日 1時
