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それから数日が経ったある日。
『あれ…』
部員達の練習記録が無くなっていた。
練習記録を最後に書いたのは…
『ねぇサラちゃん。練習記録、どこにやった?』
「えっ…」
びくりと体を震わせて、サラちゃんは私を見た。
「えっと、よく、わかりません…」
その目は泳ぎまくっている。
『無くしたの…?』
「いや、無くしたというか…」
サラちゃんは口をもごもごと動かすけど、無くしたことなんて丸わかりだ。
『…あれないと困るんだけど。』
「新しく作ったらよくないですか…? みたいな笑笑」
『練習記録は大事って分かってるよね?』
「分かってますよ!…でも、ユンギ先輩とかテヒョン先輩みたいに上手い人は練習しなくても上手ですし。事実、そういう人達が本番でも活躍してますし。」
『…他の部員も全員チームに貢献してくれてるのよ?』
「もう、A先輩怖いです〜笑笑 すみませんってば。」
あぁもう駄目だ。
この子に何を言っても無駄だ。
『…もういいわ。ありがとう。』
サラちゃんに背を向けた瞬間、テヒョンが目の前に立っていた。
「あ、テヒョン先輩〜!私、A先輩に怒られちゃって。笑笑」
「A。」
テヒョンに名前を呼ばれる。
前は一日中呼ばれていた名前も、滅多に耳にしなくなった。
テヒョンの顔を見上げる。
駄目だ。
顔を見たら泣きそうになる。
『ごめん、ちょっと急いでる。』
「A、」
『ちょっと退いてくれる?テヒョン。』
テヒョンの返事なんて聞かずに、そのまま急いで部室を飛び出した。
お願いだから、私の名前を呼ばないで。
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新作書きました!
ギャグものとなっております。
巷で噂のおかしな家族【BTS】
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さらんらん(プロフ) - カフェ猫さん» そう言っていただいて感謝感激でございます(泣) ありがとうございます!!ぼちぼちとですが、更新頑張っていきます! (2019年10月20日 11時) (レス) id: 4f7a983637 (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - 更新してくれてめちゃくちゃ嬉しいです!このお話本当に大好きなので!続き楽しみにしてます!!! (2019年10月20日 11時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
さらんらん(プロフ) - みぃちゃんさん» コメントありがとうございます!!長らく更新できていませんでしたが、これから頑張りますっ! (2019年10月7日 21時) (レス) id: 4f7a983637 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - やったぁ!!嬉しいです^^楽しみにしてます。 (2019年10月7日 21時) (レス) id: fe7848c8c2 (このIDを非表示/違反報告)
さらんらん(プロフ) - ユンさん» 大変長らく更新できず申し訳ありませんでした(泣) これからはまたぼちぼちと再開していきますので、暖かく見守っていただければ幸いです (2019年10月7日 21時) (レス) id: 4f7a983637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅあしゅあ | 作成日時:2019年5月11日 19時