雪男の七星【紅一点】 (ページ35)

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怪我ページ35

☆

宮舘side

『おはよー！』

七星にしては元気の良すぎる挨拶に違和感を覚える。

宮舘「おはよう、姫。今日は朝から元気だね」

『私もたまには朝から元気いっぱいな日もあるよ？ってか、今日も外暑いね〜。溶けちゃいそう！』

それもそうだけど、なんか怪しい……。

そう思ったのは俺だけではないみたいで。

阿部「七星、なんかあった？」

『え、なに！？みんなして疑ってる！？私が朝から元気だったらそんなにおかしいの！？』

阿部「いや、本当に元気ならいいんだよ？」

『もちろん元気ですよ〜！！！』

七星は、そう言ってソファーでスマホをいじっているラウールの隣に腰を下ろした。

『ラウちゃん、おはよ♡』

ラウ「おはよう、七星ちゃん！」

『今日も可愛いね♡』

ラウ「……ありがとう？」

朝じゃなければ、普通の七星な気もするし気のせいかな…と思って確認していた台本に視線を戻した。

それからメンバーが楽屋に続々と入ってきて、賑やかになってきたところで、ふっかが割と大きな声で七星に話しかけた。

深澤「そういえば、七星。足首の調子はどうなの？ちょっと見せてみ？」

『ちょっ！！！ふっか！！！』

深澤「え？……あー、ごめん。みんなには内緒なんだっけ？」

『もー！ふっかのバカ！！！！』

岩本「七星怪我したの？俺、聞いてないけど」

心配したメンバーがわらわらと集まってきて七星とラウールの座っているソファーを囲む。

みんな相変わらず七星に超超超過保護だ。

……まぁ、俺もなんだけど。

深澤「昨日の夜、駅で階段から落ちそうになったお年寄り助けて自分が落ちて足首捻ったんだって」

『ふっか！なんでそうやってペラペラ話すの！？ふっかにも言わなきゃ良かった』

深澤「別に悪いことしたわけじゃないし、共有してなんかあった時にフォロー出来た方がいいだろ」

『それはそうだけどさ…』

ラウ「七星ちゃん本当に大丈夫なの？痛くない？」

『ラウちゃんマジで大丈夫だから、ね？』

ラウールのこと、よしよしなんてしちゃってるけど強がってること俺たちにバレバレだよ？

渡辺「身体が勝手に動いて助けちゃうの、七星って感じがする。笑」

「しょっぴー、バカにしてるよね！？』

渡辺「ちげーよ、優しいなって褒めてる！」