雪男の七星【紅一点】 (ページ29)

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女の子の日ページ29

七星side

この世で1番理不尽な痛みだと思ってるんだけど、生理痛って本当に必要かな！？

痛み、必要ある！？

人類進化失敗したでしょ！？

もー！！！やだー！！！

『うぅ…』

松村七星、レッスン室の床にて絶賛血祭り開催中！(アイドルの言い方ではない)

そこでドアが開いて、しょっぴーの第一声。

渡辺「うわっ！びっくりしたー！こわっ！！」

声でかっ！うるさ！なによ！人を化け物みたいに！

深澤「七星は、なんで床に転がってバタバタしてんの？エビのモノマネの練習？笑」

はぁ！？誰がエビよ！！！

佐久間「分かった！エビじゃなくてマグロだ！」

もー！！！なんなの、この人たち！！！！

『うるさーい！』

宮舘「ほら、そんな床で暴れてたら身体痛くなっちゃうし、冷えちゃうよ？」

うっ、舘様…愛してる…。

阿部「こっちおいで。もう、なんでお腹痛いのにわざわざ床で転がってるの…」

なんか確実に生理なのバレてるし……！

私はすっと立ち上がって大声で叫んだ。

『全員揃ったし振り入れ始めよ！』

目黒「いや、この流れでそれは無理あるでしょ」

向井「七星、無理したらアカンで？」

『できるって言ってるじゃん！いいからやるの！』

岩本「あーあ、これは無理にでもやる時の顔だわ。……とりあえず始める？」

『さすが、ひーくん！私のこと分かってる！！！』

岩本「だけど絶対無理すんな。倒れる前に言うこと。分かった？」

『うん！』

私のせいでみんなの時間が無駄になるのは避けたくて、気合いでどうにかしようと意気込んでいたものの……。

まさかの曲は激しいダンスナンバーのMake It Hot。

……きっつ！頭に血が足りてない！

まぁ、いつも足りてないのに生理になったら足りる訳ないよね！

それで頭振ったらそりゃ無理だよね！知ってた！って感じで開き直って精神的には元気なんだけど、もう肉体的には限界が近い。