雪男の七星【紅一点】 (ページ13)

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あべちゃんとわたしページ13

阿部side

有難いことにクイズ番組に出演させて頂く機会が増えた。

今日用意されていた楽屋は和室。

そこまではなんてことなかったんだけど、ドアを開けると部屋の真ん中で寝ている人かいるので驚いて、ちょっとだけ息が止まった。

恐る恐る近づいて顔を見ると、七星？

え、何も聞いてないんだけど！？どういうこと？

今すぐにでも起こして聞きたいけど、あまりに気持ちよさそうに寝ているので起こすのは可哀想だな…なんて甘々な俺。

ってか、足、見えすぎだし！

とりあえず、自分の着ていたパーカーをかけて隠した。

そして自分の楽屋なのに、忍び足で部屋を出て廊下でマネージャーさんに電話をかける。

阿部「お疲れ様です。阿部です。あの、俺の楽屋に七星がいるんですけど、どういうことですか！？」

マネ【えぇ？そのような予定は入ってないですよ！……あ、そういえば七星さん今日その局でカラオケ番組の収録したので、収録後に阿部さんのこと待っていたのかもしれません。七星さん、今日の仕事それで終わりなので】

阿部「あー、なるほど！了解しました。ありがとうございます。はい、収録がんばりまーす」

そういえばこの前カラオケ番組にジャニーズ代表として出ることになった！って言ってたっけ。

練習にも何回か付き合ったし。

上手くいったから、報告したかったとか？

とりあえず楽屋に戻ると『んっ』と、もぞもぞ動いて七星さんが起床

阿部「おはよう、七星」

『んー、えっ！阿部ちゃん！？私寝ちゃってた！？もー！驚かせようと思って待ってたのに…！』

阿部「充分驚いたけどね？楽屋入ったら七星が部屋の真ん中で寝てるんだから。笑」

『ふふふ、ドッキリ大成功？笑』

阿部「やられたな〜！笑」

いたずらが成功して喜ぶ姿は、まだまだあどけなさが残っている。