向日葵の咲くおうち ②【雪】 (ページ9)

今日:46 hit、昨日:58 hit、合計:647,069 hit

・ページ9

🌻

佐久間「おーーーい！！！陽葵見て！！！」

窓越しの外から聞こえる声は佐久間。

うわ、あいつもう一人で外に出てやがる……！

お前、何歳だよ…。

陽葵『さっくん！ひまもいく！』

深澤「あ、陽葵！待って！まだ手袋してない！」

走り出した陽葵を追いかけるふっか。

家でもふっか先生は健在だ。

それからどんどん外に出ていったシェアハウスの大人達。

俺は、ちゃっかり部屋の中から見ていたんだけど、結構すぐ陽葵にバレた。

陽葵『あー！しょっぴー！やくそくしたのに！』

渡辺「ごめんごめん。今行くから」

陽葵に手を引かれ外に出ると信じられないくらい寒い。

無理無理、これは無理。

渡辺「陽葵。もう俺、家の中入っていい？」

陽葵『だめっ！』

渡辺「えぇ」

結局ゆきだるまを作ったり、雪合戦したり、Aさんが止めるまで2時間ほど遊ばされた。

楽しかったけど、もうヘトヘト。

寒すぎて手とか顔とか取れたかと思ったもん。

みんなで中に入ると涼太が全員分の温かい飲み物を出してくれた。

……ん？

渡辺「待って、涼太どこにいた？」

宮舘「え？Aさんと家の中だけど？」

渡辺「は？ずるい！！！」

宮舘「だって、俺は陽葵と約束してないし。笑」

渡辺「やられた…」

まぁ、なんだかんだ楽しかったからいいけどさ。

大人になってからの雪も陽葵がいれば悪くないね。

康二が撮った雪で遊ぶ俺と陽葵の写真をそっと手帳の間に挟んだ。