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🌻
一方、Aさんがいなくなったことで陽葵は攻撃的な発言はやめてワンワン泣き始めた。
とりあえず背中を優しく叩いて落ち着かせようとしていると舘様が帰宅。
そういえば今日は花屋の定休日だ。
どこか買い物にでも行っていたんだろう。
宮舘「あれ？どうしたの？」
佐久間「いや、ちょっとね。ラウールから聞いて貰える？それで、Aさんの様子見てきて欲しい」
宮舘「分かった。ラウール、こっちに来て詳しく教えてくれるかな？」
ラウ「うん」
Aさんのことは舘様に任せるとして、問題は陽葵だ。
なんとか呼吸も落ち着いてきたようなので抱き締めていた体を少し離して椅子に座らせる。
そしてしゃがんで目を合わせた。
しかし、陽葵は悪い事をした自覚はあるようで俺と全く目を合わせようとしない。
佐久間「陽葵、お話聞く時はどうするか知ってるよね？」
自分で思ってたよりも低い声が出て内心驚く。
陽葵は、もっとびっくりしたようで肩をぴくりとさせて、恐る恐る俺の顔を見る。
佐久間「どうしてさっくんが怒ってるか分かる？」
陽葵『ひまがおともだちのことたたいたから』
佐久間「そうだね。お友達のことは、どんな理由があっても叩いちゃダメ。でも、他にも怒ってるよ」
陽葵『……ママにだいきらい、いなくなっちゃえっていった』
佐久間「うん。それは陽葵の本当の気持ち？」
陽葵『ちがう！』
佐久間「もし陽葵がママに『大嫌い、いなくなっちゃえ』って言われたらどう思う？」
陽葵『いやだ。悲しい』
佐久間「そうでしょ？それはママだって同じだよ。大好きな陽葵にそうやって言われたら悲しいよ」
陽葵『うん』
佐久間「それと、陽葵がパパに会いたいのと同じでママも本当はパパと会いたいんだよ？でも、パパは交通事故で天国に行っちゃったんだよってママに教えてもらったでしょう？だから、陽葵のパパがいないのはママのせいじゃないの。分かるよね？」
陽葵『うん』
佐久間「それじゃあ、陽葵。これからどうしますか？このままだったら、ママいなくなっちゃうかもよ？」
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2020年11月28日 13時
