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【紫】心配してるって、マジで ページ8





『いたっ!!!』



「え、なに!?」




ある日、いつも通り彼氏である辰哉と同棲中の部屋で

ご飯を食べていた時に口の中を強く噛んでしまった。



痛みの後、口の中に広がる鉄の味に顔をしかめていると

辰哉が心配そうに近寄ってきて涙目になっている

私の背中を擦りながら優しく問う。




「どうした?口の中噛んだの?大丈夫?」



『うん。鉄の味する…。』



「はぁ!?それ、血出てんじゃん!


とりあえず、口ゆすいでこい!」



『はぁい。』




彼に言われた通り洗面台で口をゆすぐと

じわじわとしみる感覚に目頭に溜まっていた涙が溢れた。



タオルで口と涙を拭き、リビングに戻ると

辰哉は一生懸命スマホで何かを検索している。



そして、私が戻ってきたことに気づくと

自分の座っているソファーをポンポンと叩いた。



あれはここに座れの合図。



大人しく隣に座った私に心配そうな表情で彼は問う。




「大丈夫?血は止まったの?」



『うん、多分。』



「そう、それは良かった。」



『何調べてるの?』



「いや口の中切ったらどうするって検索してたんだけど。


見て?検索しても子どものばっかり!ウケるんだけど!


Aちゃんは子どもだったのかぁ!」



『っ!!!サイテー!!!』



「ちょっ、そんな怒るなよ!心配してんだって!」



『それはありがとうだけど!!!』



「早く治るといいな。」



『うん。……あ、ご飯途中だったのにごめん。』



「そんなの気にすんな。また温めればいいだろ?」



『ありがとう。』









それからしばらくの間、喋るのがやっとで、

なかなか思うように食事もできない私を

辰哉はバカにしたようにケラケラ笑っていた。



けど、毎日私が食べられそうなご飯を探して

買ってきてくれる彼に愛されているなぁと思う。



今回のことは最悪な出来事だと思ってたけど、

彼からの愛を実感できたから最悪ではなかったかな。

なーんてね、ちょろすぎる私。









「なにそのちょびちょび食べ。リスかよ!」



『はぁ!?』










やっぱりこの男ムカつく!!!




Fin



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紫色の表紙のテーマは【優しい?意地悪?】でした!


優しいけど、口では意地悪ばっかりなのって安定したカップルって感じで憧れませんか?甘すぎなくてちょうどいい的な。笑

【緑】Sugar or Salt→←・



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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年12月3日 12時

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