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【緑】確信犯? ページ37





人間誰しも1つや2つくらいは苦手なものがあると思う。



それが私にとっては雷ってだけ。



幼い頃に見たテレビがトラウマとなり、それ以来、雷だけは本当に無理だ。



そのテレビは家の中にいたにもかかわらず感電したというもので、家の中も私にとっては全く安心できない場所である。



昨今は地球温暖化の影響か、ゲリラ豪雨が起きる頻度が多いように思う。



彼氏の亮平くんは気象予報士の資格を持っていて、情報をくれるけど貰っても防ぐことは出来ないし、怖いものは怖いのだから仕方がない。



彼はお仕事に行っているけど、大学は相変わらずオンラインで今日も部屋にひとり。



夕方になり、空模様が怪しくなってきたので急いで干していた洗濯物を取り入れるとポツポツと空から雨粒が落ちてきた。



それから直ぐに雨と雷が強くなってきたので私はヘッドフォンをして布団にくるまり、いつもの守備体制になる。



これで収まるまでなんとか耐えるしかないのだ。








何分たったのか私には分からないけど、布団が少しめくられて、暗闇に光が差し込んだ。




「A。大丈夫?」



『グスッ、りょうへいくんっ!!!』



「あーあ、またそんなに泣いて。ほら、出ておいで?」



『ん!』



「ふふ、わんちゃんみたいだね。」



彼の胸に飛び込むと、ヨシヨシと頭を撫でてくれる。



『りょうへいくん、洋服濡れてる…。』



「あー、Aが雷怖がってるだろうなと思ってタクシー待たずに駅から走って帰ってきたから濡れちゃった。」




『ごめんっ。』



「Aは謝んなくていいの!俺が勝手にしたことなんだから。一人で頑張って偉かったね?」



『ん。』



「もう、雷もおさまってきたし、俺がいるから大丈夫。」



『うん、ありがとう。……亮平くんの肌冷たい。寒い?』



「……ちょっとね。でも大丈夫だよ。」



『お風呂ためてあるよ…あ、ぬるくなっちゃったかな?』



「そうなの?ありがとう。もう停電しないと思うし追い炊きしちゃおうかな。」



『うん、あったまってきてね。』



「A、一緒にお風呂入る?」



『うぇ!?!?なんで!?!?』



「なんでって、まだひとりでいるの怖いんじゃないの?」



『それはそうだけど…。』



「じゃあ、決まり!」



スキップしそうな勢いで着替えを取りに行った彼の背中を見ながら、もしかして確信犯なのでは?と疑う私がいた。



……ま、それでもいっか。





fin

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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年11月7日 12時

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