占いツクール
検索窓
今日:185 hit、昨日:210 hit、合計:228,010 hit

ページ26





何度も確認してから部長に再提出すると、ちょうど定時。



彼はまだ仕事が残っているようなので、身支度をして

先にフロアを後にした。



もう今日は自分の家に帰って何もせずにベッドにダイブ

したい気分だけど庇ってくれた彼の言葉を無下にする

わけにもいかず、職場から数駅離れた彼の家に向かう。



そんな私の考えもきっと彼にはお見通しなんだろうな…。








私は昔から人に頼るのが苦手だ。



学生時代の友人にも


【Aは一人でも大丈夫そうだよね!】


と言われてきた。







本当の私は、ただ不器用で無駄に色々考えてしまって

自分から言い出せないだけの人間なのに。



そんな私を出会った時から理解し、愛してくれている。



社内で人気の彼と、平凡な私がつり合うはずもないのに。



あー、なんか悲しくなってきたなぁ…。



もうすっかり行き慣れた彼の最寄り駅前のスーパーで

買い物をして、彼の家に向かってとぼとぼ歩いていると

後ろから聞こえたのは大好きな彼の声。








「A。」



『あ、宮舘さん。』



「こら、今は宮舘さんじゃないでしょ?」



『……涼太くん。』



「よく出来ました。」









そう言って私の頭を優しく撫でるのは、きっと彼の癖。



子供だと思われてるのかなって最初は不満だったけど、

嫌がるのも子供っぽいかなって思ったからやめた。



自分に正直になると彼に頭を撫でられるのは嫌じゃない。



……むしろ好きだ。


彼の手のひらから彼の表情から、私のことが大事だって

伝わってくる気がするから。





「帰ろっか。」





彼は自然に私の手からスーパーの袋を取って、

代わりに自分の手を絡めた。




……かっこいい。









『今日は、その、ありがとう。』



「んー?なんのこと?」



『……なんでもない。』




「そう?」



絶対になんのことかわかっているのに、

彼はなんてことないだから覚えてないみたいな顔をする。



そんなところも好き。

・→←【赤】社内恋愛推進中



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (309 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
818人がお気に入り
設定キーワード:SnowMan , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Sakuya | 作成日時:2020年11月7日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。