闇あり少年のブラック改善 。【男主】

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薬研に連れられ

着いたのは 恐らく手入れ部屋

中は思ってたよりも綺麗だった 。

『意外に汚れてない』

薬｢あいつは手入れなんてしなかったからな｣

『なるほどな 。』


そうだろうと思った。

『じゃあ まず先に 一期の手入れをしても？』

一｢良いのですか…？｣

『あぁ。当たり前だ』


そう言って

僕は 一期から 刀を受け取った 。

薬｢大将 他の奴らも 連れてきていいか？｣

『僕は大丈夫。そっちが構わないなら。』


僕は 誰が来ようと 手入れをするつもりだが

彼らは

心にも傷があるだろう 。

いきなり人間が来て

手入れをさせてくれるかどうか 。


一｢私も 弟達にもっと元気になってもらいたいので…｣


薬｢じゃあ呼んでくる｣


薬研が 出ていったあと

部屋には 一期と二人残された 。



一｢貴方は なぜあんなにも 本気で ここを助けようとしてくれるのですか。｣


僕が黙々と手入れをする中

一期が聞いてきた 。



『なぜとな…。』

一｢あなたと私達には何の縁もない。それでもあそこまで本気で助けてくださるのは何故なのですか。｣

『ただ助けたいと思った。それに理由はいるか？』


一｢いいえ。いりませんね｣


そう言って一期は笑った 。

『しいて言うなら 。

ここが僕の居場所になる気がしたから 。』


一｢居場所。｣

『僕には 帰る場所がない 。 だからここで 君達と暮らすつもりだ 。その為には 命をかけて守ろうと思ったのさ 。ただそれだけ 。』


一｢やはり 貴方にもっと早く逢いたかった 。さすれば皆 もっと 元気に 幸せになれたはず 。｣


それは どうだろうか 。

僕にも まだわからない 。


けれど 僕は決して

彼らを傷つけたりしないと

心に誓おう 。


『この話は 僕と 一期だけの秘密にしてくれ』


そう言って僕は一期に笑いかけた 。


はい と


一期も 笑い返した 。

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