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ー……………
悔しくて、悔しくて。
気を抜いたら涙が溢れそうなくらい、
本当に悔しくてたまらない。
上手く歌えなくて、上手く踊れなくて、
メンバーに認めてもらえなくて、
ファンの人に認めてもらえなくて。
そんな悔しい思いをAAAの七瀬さくらとして今までも沢山感じてきた。
その度に歯を食いしばって耐えて、努力してきたつもり。
だけど、女優の七瀬さくらとして、
こんなに悔しいと思ったのは初めて。
坪「…今回は縁がなかったみたいです。」
『そっ…か。』
自分の口から思ってたよりも弱々しい声が出て、つぼっちゃんが困ったように私を見る。
手応えはあったと思う。
演技も、歌も、練習どおりきちんとできた。
審査してる人たちの反応も思っていた以上に良かった。
それなのに、負けた。
実力を全部出し切ったのに、負けた。
心を、ハンマーでがつんと殴られたような気分だった。
『…誰がやるの？』
声が震えて、そうじゃなかったら良い、なんて最低なことを考える。
せめて違う人だったら良い、と。
だけど、私を見たつぼっちゃんが言いにくそうに眉を下げるから聞く前に確信してしまう。
坪「…大阪さんです。」
きっと、私は酷い顔をしていたと思う。
宇「今回は秀太とさくらだから、繋ぎは余裕だよね？」
末「時間的には楽勝だね。むしろ毒林檎のほうがきついんじゃない？」
日「たしかに、後ろがね。」
『ここ宇野ちゃん以上ジャケットだけ羽織って出てきたらいけない？』
宇「あー、確かに。」
目の前で進むAAAとしての仕事。
他のことに気を取られないようにしっかり集中する。
ほんとは気持ちの整理が全くつかないままここに来て、少し不安定だけどぐっと頭に力をいれる。
集中。
もうみんなに心配はかけちゃいけないし、
しんちゃんを怒らせてもだめ。
プロとして、そこは割り切らないと。
だけどどうしても頭をよぎる。
秀ちゃんはなんて言うだろう。
それとももう、大阪さんから報告を受けて知っているんだろうか。
笑顔で、おめでとうって、
良かったねって言うのかな。
仕方がないことなのに想像しただけで心臓が痛む。
私のソロ活動をAAAにつなげたい、なんて。
夢のまた夢だ。
今の私は、結局何もできない。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
