406(hidaka) ページ18
○hidaka said
日『…秀太さあ、』
末「ん？」
さくらちゃんのピンの撮影が終わり、顔をくっつけあって笑ってるAAAの女子メンバー2人を眺めながら。
自分の番が回ってくるまで少し時間が空く俺たちは用意されたケータリングを食べながら時間を潰す。
ドームツアーが始まって最初に思ったこと。
それはまだ、さくらちゃんは全然受け入れられてないんだってこと。
客席に並ぶうちわ。
さくらちゃんの時だけ少ない歓声。
赤色に光らないペンライト。
去年に比べたら全然ましだってことも、さくらちゃんのファンは凄いスピードで増えてるってこともわかってる。
だけど、俺たちと並んでステージに立つさくらちゃんにとってこの光景がどれだけしんどいか。
想像しただけで吐きそうになる。
伝わることに時間がかかること、
だけど絶対いつかは受け入れてもらえること。
そんなことは理解してたつもりだった。
だけど、俺たちメンバーとファンの間でこんなに気持ちに差があるのかと、愕然とした。
例えば、この光景がさくらちゃんが何かをしたせいだったとしたら。
西島とのスキャンダルはもちろん悪かったけどさくらちゃん1人のせいじゃない。
もっと、さくらちゃんの行動や人間性が原因だとしたら、きっとこの光景を受け入れて耐えて努力する必要はあるしその先で受け入れてもらえるかどうかを判断するのはファンのみんなだ。
だけど今のこのきつさはさくらちゃんのせいじゃない。
AAAがこの形で存在してるのは、さくらちゃんのせいじゃないのに。
なんで、いつも、
さくらちゃんは1人で戦わないといけないんだろう。
そう思って不安になるし、支えてやりたいと思う。
何があっても俺たちがいるってことを、
ここはさくらちゃんの居場所だってことを分かって欲しい。
だからこそ、
今、何かあったら困るんだ。
日『なんかあったろ。』
末「…なんかって？」
じっと、携帯に目を落としていた秀太が始めて顔を上げる。
日『あの日、さくらちゃんと。』
末「だったら？」
ため息をつくように息を吐いて、秀太が少しきつい目で俺を睨む。
分かってる。
秀太はさくらちゃんとの関係について俺に何か言われるが1番嫌いだ。
そりゃあそうだろう。
俺が逆の立場でも死ぬほど嫌だ。
でも、
日『俺は、反対だから』
自分の口から出た声が想像以上に冷たくてびっくりした。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
