7 ページ8
マ「ストップ。そこターン逆。」
『あっ…！すみません…！』
マネージャーさんが呆れたように曲を止める。
メンバーと始めて顔合わせをしてから2週間。
私はひたすら1人で歌唱レッスンとダンスレッスンを受けている。
まだメンバーと合わせたことは1度もなく、一緒に仕事をしたこともない。
AAAの新しいメンバーが決まったことはまだ世間には公表されていない。
マ「なんども言ってるけど、みんなと同じレベルになるまで一緒に仕事はさせないから。このままだと一生1人でここで踊ることになるけど？」
『すみません…もう一度やらせて下さい。』
上がる息を抑えて、汗をタオルで拭う。
歌はともかくダンスはずっと習っていて人並みにできるつもりだった。それなのに求められるレベルには到底届かない。
主にちあちゃんが担当していたパートを私が踊る形になる。
小柄なのにパワフルで迫力あるダンスを踊っていたちあちゃんを思い返せば思い返すほど、自分のダンスが醜く見える。
マ「2番のAメロから。」
流れだす曲に集中して目の前の鏡を見つめる。
踊り始めると頭の中はいつも色んな情報でいっぱいになる。
次で右からターン、後ろに下がって、ステップ…！！
マ「ねえ。」
いきなり止められた音楽にダンスを辞める。
マ「あなたAAAの自覚ある？」
マネージャーさんの呆れた表情に体が固まる。
なんで…？今のはどこもミスしてないはずなのに……
マ「今日はもう終わり。そんなんじゃ本当にいつまでもここで踊ることにになるよ。もう一回ちゃんと考えて。明日は8時から。」
『あっ…はい…ありがとうございました。』
明日もよろしくお願いします、と言い終わらないうちにマネージャーさんが練習室を出て行く。
ため息をついて座り込み時計を見上げる。
もう20時…午後のレッスン開始からほぼ休憩なしで7時間…
汗でびしょびしょのＴシャツをぱたぱたと仰いで風を作る。
悔しい、悔しい、悔しい！！
全然うまく踊れない自分が悔しくて涙が出る。
『よし…もうちょっと練習！』
涙を拭って立ち上がり音楽をかける。
必ず、みんなと同じとこまで行くんだ。
〜〜〜〜〜〜〜
初めまして。作者のsakuです。
読んで下さりありがとうございます。
拙い文章ですが1人でも多くの人に気になってもらえる作品を作れたらと思ってます。
良かったら評価お願いします。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 481人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nao - sakuさん» すばやい対応ありがとうございます！返信も頂けて嬉しいです(*ノ▽ノ) (2018年3月1日 12時) (
レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます（；＿；）対応遅くなりまして申し訳ありません！修正しました！ご指摘本当にありがとうございます（；＿；）！！！これからもよろしくお願いします（；＿；） (2018年3月1日 8時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
nao - 楽しくて何度も読み返しています！No.45、46のページが一部ですが名前変換されないため、もし出来るなら確認していただきたいです。これからも楽しみにしてます！ (2018年2月28日 2時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます！更新まばらになっててもどかしい思いさせてしまうこともあると思うんですけどなるべく毎日更新したいなって思っているので続編もぜひのぞいてください！ (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ao.aoさん» コメントありがとうございます！応援したくなるって言われて本当に本当に本当に嬉しいです！届かない虹IIではもっとメンバーの良さを出していけたら良いなと思っているのでまた覗きに来てください！ (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：saku | 作成日時：2017年11月8日 16時
