11.勲章 ページ11
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「Aちゃん、ずいぶん眠そうだけど、大丈夫？？」
後ろの席の古森くんに肩をたたかれた。
「え…そうかな？ってか後ろから見てわかるの？」
「さっきの授業、首がカックンカックンしてたよ。机で頭打たないかヒヤヒヤした」
古森くんはそう言いながらもニコニコ笑っている。
あの日、佐久早くんと体を重ねたことを何度も思い出しては
眠れない日々を過ごしていた。
体を重ねたって言ってもね？裸で抱き合ったくらいだけども…
いや！くらいじゃないか。女子高生にとってはおおごとだ。
「何一人で心の中で会話してるの？表情めっちゃ変わって面白いんだけど」
「なんか色々あってね、悩みというか…悩んでるわけじゃないんだけど、考え事」
「寝てないの？お肌に悪いよ」
古森くんは私の手に視線を落とす。
「どうしたの、手？めっちゃ荒れてるじゃん」
古森くんが私の手を取った。
佐久早くんと会うようになってから、手洗いも頻繁だし
手指用のアルコール除菌もつけてばっかりで
ハンドクリームも塗ってないからなぁ。
もともと肌も弱いのに。
これはもはや悪癖の成れの果て。
でも私にとっては勲章だ。
「俺、ハンドクリーム持ってるよ」
「…大丈夫、クリームは塗らないようにしてるの」
古森くんはそれを聞いてきょとんとした目をしたけど
すぐに悲しそうな顔になるのがわかった。
「同じようなこと言ってるやついたな。Aちゃんの好きな人だと思うけど。
もしかしてAちゃん、佐久早と付き合ってるの？」
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茜(プロフ) - フェロカさん» はじめまして、コメントありがとうございます！こちらこそ読んでいただいてありがとうございました。楽しんでもらえたならよかったです。これからも更新頑張ります！ (2020年1月19日 21時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
フェロカ(プロフ) - 初めまして、佐久早聖臣の小説を作ってくださってありがとうございます。とても最高でした。これからも楽しみにしてます。 (2020年1月18日 23時) (レス) id: e2914cfac7 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 赤兎リエ輔さん» コメントありがとうございます！純粋な感じではないのに素敵と言っていただけて嬉しいです。佐久早くん良いですよね！読んでくれてありがとうございました！ (2020年1月14日 9時) (レス) id: d956429f3f (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - りんねむさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年1月14日 9時) (レス) id: d956429f3f (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - ひえ……この決して純愛でも綺麗でもない恋愛の感じ…新鮮で好きですエモいです…。佐久早聖臣の小説少なすぎるので供給ありがたいです〜！とっても面白かったです！素敵な作品ありがとうございました…！ (2020年1月13日 2時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜
| 作成日時：2019年12月16日 22時
