WILD DOCTORS 16

和希君なりすます ページ28

「ねぇねぇ、どこ行く？」

「あー、私、今日バイトの給料日前で金欠だからマックとかにして。」

「ねーねー、君たち、雑誌の取材に協力してくれないかな？
俺は記者なんだけど。
この学校の生徒さんだよね？」

「おにーさん、何者？ホントに記者？」

「ん、これ名刺ね。
知ってるかな？おっさんの読む本だから知らないよね？」

「ふーん。
名刺あるなら本物じゃん？」

そんなことないよ、おＪKちゃん。そんなの作れちゃうんだよ。
持ち帰って、その会社に電話、が正しいんだよ。
そしたらその電話番号がインチキだってすぐにわかるよ。

「よかったらパンケーキとか食べながら話さない？
タピオカのがいい？」

「少しならいんじゃね？」
「どんな話聞きたいの？」

「女子高生の現実を知りたいだけ。
ここの学校がかわいい子が多いってことで来たの。
でも中々かわいい子ちゃんが出てこなくて、またにするかっておもってたら君たち出てきてさ、声かけたの。」

「じゃあどっちも頼んでいい？」

「もちろん、行きたいお店とかあるの？」

すぐに釣れちゃう。
危ないよ、君たち。
おにーさんがいけないビデオのスタッフとかだったらどうすんの？


「ふぅん、こういう店来るんだね。」

「おにーさん何食べる？甘いの大丈夫？」

「あまいの好きだよ。適当に俺のも頼んで。」

「サイズは普通のでいい？」

「うんうん。」

って、お前らデカいのかよΣ(ﾟДﾟ)
パンケーキのトッピングハンパねーなー(@@)

「で？何話せばいいの？」

適当にそれっぽいことを訪ねてガードを外してから、本題に入る。

「おかわりいい？」

「いいよ、好きなの頼みな。」

げΣ(ﾟДﾟ)まだそんなに食うの？！
そりゃ痩せねーわ。
俺もかなり食う方だけど…それはない。

「あのさ、君たちの学校、少し噂になってることがあるんだよね。」

「うちのガッコ？」
「どんな？」

「あんまいい噂じゃないんだよね…。
君たち見てるとかわいいし、そんなの噂だけ？って思うけどね。」

女の子はかわいいって言われると弱いね。
残念だけど君達は中の中かな。
1番たくさんいるレベルだよね。

「ねぇ、あのことじゃない？」

「話したらヤバくない？」

「君らの名前は出さないし、秘密は必ず守るから安心して。
俺も名刺出してる以上、変なことできないから。」

「じゃ、おにーさん奢ってくれたから話すけど…。」

睨んだ通りか。
俺、冴えてる〜(^^)b
みおちゃ褒めてくれるかな。
美味しいご飯食べさせてもらお。

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