密やかな楽しみ ページ25
「こないだはごめんな。」
「ううん、健一郎さん巻き込んじゃってごめんね。」
月子の診察日。
隔週会えるのは、誰にも言えない俺の秘密の楽しみ。
「最近はどお？
パニックとか出たりする？過呼吸は？」
「時々ある。
気見つけてはいるけど、眠れない日が続いたり、不安要素があるとなるの。」
「痛みは？
冬はひどいよね？
こわばりとかは？」
「やっぱり寒いときは朝固まる。」
「そっか…。
月痛いね。辛いね。
でも、ひとりじゃないから、無理するな。
家事とか無理してするなよ。
ただ朝起きたら必ず太陽の光を浴びて。
体内時計をリセットしてあげて。」
「うん、それは毎日できるだけしてる。
あとは１日パジャマでいないこと。
身なりを整えること。」
「うん、優秀な患者さんだ。」
月子の頭を撫でようとした手を止めた。
触れちゃだめな人。
後輩の妻。
「じゃあいつものしよな。」
「はい。」
「目閉じて、リラックスして。」
今は医師と患者。
それに徹しろ。
「肩の力抜いて…
今心にあるのは？」
「美咲さんのこと。
将ちゃんのこと。
健一郎さんの手のこと。」
「1つ荷物をおろそう。どれを下ろす？」
「美咲さんのことを下ろしたい。」
「3番目を下ろせない？」
「2番と3番は下ろしたくない。
それに持ってても苦痛じゃない。
でも、1番目は重いし、痛いし、辛いから。」
「わかったよ。
じゃあ深く息を吸って、目を開けたら月子は美咲のことをそんなには深く考えなくなる。大丈夫、荷物はここにおろしていけばいい。安心して。」
「下ろして…いく。」
「じゃあ俺が手を叩いたら目を開ける、いい？」
パンと手を打つ。
「どお？少しは軽くなった？」
「うん、ありがとね、健一郎さん。」
なるはずなどないのに…月子は優しいんだね。
痛みを軽くする事も、体を楽にしてあげることも、できなくてごめん。
せめてなんでも話して。
心を楽にする場所だから。
「じゃあ今日は。おしまい。」
「ありがとうございました。
予約して帰ります。」
「帰り、送ってもらえるの？」
「うん。大丈夫。」
哲也の部屋を挟んで将吉の部屋。
「連れてくよ、部屋まで。」
「平気。過保護です。なるべく動けって直人にも言われてるの。」
また、再来週な。
楽しみに待ってるよ、月子。
ドアが閉まる音で我に返る。
魔法にかかってるのは俺の方？
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黒木蓮(Kuroki･Len)(プロフ) - ケンチく〜ん、ウチのけいたんが「今夜、一緒に飲もうぜ！ウチに来いよ！」って言ってる〜。わたしは夜勤なんだよね。空と春、野替夫妻に預かって貰おうかな？大の大人の男二人が、だらしなくヘベレケに酔ってるところ、子供たちには見せたくないかも(苦笑) (；^∀^) (2019年11月21日 23時) (
レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - うーん"(-""-;）"寺さんはみおには全く響かないけどイケメンさん(^^)v その気にさえなれれば隣に寄り添う女性(月子は除外)が現れるんやけどな(..;) その気ないもん寺さん。 月ちゃんのご飯はＸやからウチで良ければ何時でもWelcome(´▽`)ノ (2019年11月21日 22時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - つくちゃんにゃんこ(=^ェ^=)と将ちゃんがラブラブでありますように(*-ω人)ぴょん￣(=∵=)￣ (2019年11月21日 22時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - つくよみさん» もう2度と逃げたりはしない♪♪ 将ちゃん先生信じてる！！ (2019年11月21日 18時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - みおさん» みおたん、絶対逃げたりしないはnever sey good byeからもらったよ(^_^)/ (2019年11月21日 18時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2019年11月15日 1時
