緊急会議！ ページ9
私がカバンを手に、教室から出ると、
「ねぇ梨々花、今日、瑠衣と一緒に会議、やる？」
「おー、やろうよ！」
菜津、瑠衣とは、たまに、何かあった時に集まって話し合う。
響きがかっこいいから、『会議』とか言ってるだけ。
多分、今回の話題はエアリナのことだろう。
瑠衣の家に泊まりに行って、その後瑠衣が教えてくれた、絵本の存在を知ってから、
エアリナはだんだんおかしくなっていく気がする。
エアリナは、誰にでも優しくて、活発で、いい子だった。
本人は「それでもニガテなものくらいはあるよー！」
と言っていたけれど、それは当たり前のことだ。
「まあ、予想はできていて当たり前だよね、今回の話題」
まず、菜津が言う。
「エアリナ、瑠衣が教えてくれた絵本の妖精？と何か関わりがあるんだと思うんだよね」
そうだった。菜津、誰もが予想できるようなことしか言わないんだった……。
「私はね、エアリナは、きっと絵本の妖精と同じ立場にいるんだと思う」
これは瑠衣の意見だ。実は、私も同じ意見だ。
最も、始めは同じような立場、だと思っていたんだけどね。
「でも、じゃあなんでエアリナが？」
「ん、どういうこと？菜津」
菜津の言葉は、大体主語が抜けている。だから、何を言いたいのかわからないことがある。
「あ、ほら、エアリナが何で、絵本の要請を気にしたのかってこと！」
あー、と瑠衣は言ってから
「あのさ、これは私の推測なんだけど」
と瑠衣は前置きしてから言った。
「エアリナ、本当に妖精かもしれない」
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桜雪☆(プロフ) - 奈月さん» コメントありがとうございます！ (2018年6月10日 17時) (
レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
奈月(プロフ) - エアリナの考えってすごい。素直にそう思いました。続きが楽しみです(*^^*) (2018年6月9日 14時) (レス) id: b8b2585ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪☆ | 作成日時：2017年11月5日 9時
