【Side Story】Possibility Cross (ページ2)

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＊『character』ページ2

Nightmare『Cross、お前に話がある』

『なんでしょうか。』

Nightmare『お前は…今、自分に対して
どう思っているんだ？』

＊お前だって知っているんだろ？

＊『禁忌』のウワサ。

＊正に図星なことを言われた。
俺は前、ErrorとNightmareの会話を
偶然聞いてしまったことがある。

『…俺は、自分の世界を壊した。
それは変わることの無い事実だ。
だが『物語』から逃げれるのであれば…
もういっそ…逃れたい。』

＊彼は俺に近づき、こう言ってきた。

『じゃあ、逃げてしまえばいいじゃないか。
この行動が仕組まれていたとしても、

お前は…もう何にも縛られない。』

『X-Event』にも。

「何立ちつくしてんだこのFluffy asshole
早くあいつから離れ────」

＊その瞬間、俺は『無名の手帖』を
手に握ってしまっていた。

＊もう、『Game』の一部なのは…

*こりごりだったのだ。

───手帖がモノクロームに染まる。

＊あのクソガキの声も聞こえなくなっていた。

Nightmare『いいか？今日からお前…』

*『Cross』は、本来の道筋から消えたのさ。

Nightmare『手帖の説明を読んだら、
あの場所に来い。』

＊そう言って、Nightmareは
直ぐにいなくなってしまった。

『俺はCrossじゃない…俺は俺じゃない…』

＊全てが『Creator』に握られていた。
その可能性が…潰えたのだ。

＊それは彼にとって、最早自身の宿命が
消えた様なものだったのだ。

『何故か…今、とっても嬉しい…』

＊Crossは破壊されたX-TALEの床に、
涙を零した。

『もう…俺は…背負わなくていいんだ。
この、『X』を。』

＊彼は晴れやかな顔でフードを脱ぎ、
早速自身の手帖を開いた。