4 ページ5
(これは!!)
嫌な呪力の流れを感じはっと目を覚ますと、触手のように見える異形の物が車両全体を覆っている。
(呪霊か?何か少し違う気配のように感じるけど…。そういえばあの人は?)
(えっ!!一体何を???)
周りを見渡すと赤いオーラの彼はいた。しかし、苦しそうな顔をしながら少女の首を絞めている。
「ちょ、ちょっと何してるの!!!」
少女の首から手を離そうとしても力が強すぎてびくともしないし、反応もない。
「え、寝てるの!?そういえばみんな寝てる…」
(このままだと、女の子が危ない!少し寝たしちょっとは回復したかな)
仕方なくAは黒い布を首まで下ろし、
『再構築』
そう言うと、どこからかメガホンが現れた。
続け様に赤いオーラの男に対し、
『起きろ』
ー再構築
Aは六眼で見た術式を頭の中で構築して、自分のものとして扱うことが出来る。
ただ自分の呪力がそれぞれの術式に慣れていないため、オリジナルの劣化版となってしまうのが難点。
それでも今回のように呪言により、起こすくらいは容易い。
「…む!!これは…よもや!!!」
赤いオーラの男は急いで女性の首から手を離す。
女性はやっとのこで息を吸い込むと咳き込み出す。
「すまない!!」
男がそう言い放とうとしたその時
「うわあぁぁぁ」
首を絞められていた女性が懐刀で男に襲いかかる。
が、男は難なくそれを躱し、手刀で女性を気絶させる。
「うたた寝している間にこんな事態になっていようとは!!よもやよもやだ!柱として不甲斐なし!!穴があったら入りたい!!」
「ご希望通り穴掘る?」
「む!!君は…??」
(なんだこの吸い込まれるような空色の瞳…)
人間離れした瞳の色に杏寿郎が見惚れていると
「おはよう!ねぇねぇ、車掌さん来なかったの??」
「車掌…、まさか俺の前にいた目隠しの…?」
「そ、起こしてくれるって言ったのにー!逆に私が起こすんじゃん!」
「む!すまない!車掌が来たのは覚えているのだがそこからの記憶がない!」
「多分、原因はソレだね」
Aは男の胸元を指さす。
「これは…切符?」
「そう、ソレから、微かだけど先頭車両の奴の残穢を感じるよ」
「ふむ。確かに鬼の気配を微かに感じるな。切符を媒体にした血鬼術か!!まんまと術にかかってしまうとは不甲斐なし!!」
「お兄さん、面白いねー!気に入った!これ倒すんでしょ?私も手伝ってあげるよ!」
430人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時