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「ここにおいてくれないかな!!」
「うむ!俺もそのつもりだった!!」
これにはAも吃驚した。
まさか二つ返事で了承を得られると思わなかったからだ。
空色の眼が溢れるのではないかと言うくらい見開き驚いている。
「…え?」
「最初は正直怪しいやつだと思っていた!!鬼の気配は感じられないが、鬼に与する者かとも!しかし、話を聞いているうちに嘘をついているとも思えなかった!!そして、何より俺の命の恩人だ!!」
「…杏寿郎…」
「一人でこちらに来たんだろう?頼る術もあるまい。幸いこの屋敷には空き部屋がかなりある。全くもって問題なし!!」
杏寿郎の言う通り、一人でこちらに来たことが心細くないわけではなかった。
Aの持ち前のポジティブさ、術式における自信からなんとかなるだろうとは思っていた。
思ってはいたが、いざ言葉に出されると感情を抑えることが出来なかった。
「…ありがとう、杏寿郎。」
そう言うと頬に濡れる双眼から零れ落ちるもの。
久しく無縁だったものだ。
「心配するな。俺がついている。」
そう言うと杏寿郎はAの頬を指で拭った。
(綺麗だ)
先程の心臓のざわめきよりも、今はただこの感情に支配されていた。
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さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時