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story1 ページ9

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「ねぇ、コナンくん。本当にいいの? 新一くん帰って来ない時もあるんでしょう?」


「僕、いつでも来ていいって言われてるし、今は大学院生が住んでるから大丈夫だよ!」




あの後、ポアロからコナンに半強制的に手を引かれ、工藤邸に辿り着いた。


見知らぬ人の家に入ってしまうのは気が引けるが、コナンの言葉に甘えることにしたのだ。



彼がインターホンを押すと、糸目の男性がドアを開けてくれた。




「おや、コナンくん。そちらの女性は?」


「Aお姉さんだよ!」


「えっと…安藤Aです。コナンくんからホームズの話がしたいと言われたので…」


「沖矢昴です。訳あって、ここに住まわせてもらっています。…あぁ、どうぞ、お入りください」




沖矢に案内されるがまま工藤邸に入れば、目の前に広がったのは無数の本が詰まった本棚だった。

様々な国のミステリー小説が並べられており、何度も読んだものから、手に入れるのが難しく、未だに読むことが出来ていないものまで揃っている。




「うわぁ…すごい…」




Aが感激して、キョロキョロとあたりを見回しているのを見て、コナンと沖矢は微笑んだ。




「コナンくんのおすすめは?」




そう尋ねれば、これは新一兄ちゃんもお気に入りで何回も読んでたよ!とか、この本のここが他の小説とは違う!など、細かく説明しながら机の上に何冊も積み重ね始めた。

結局残ったのは、新一が何度も読んでたものや、なかなか読む機会が無かった海外の名作。
そしてもちろん、シャーロック・ホームズの初版。

これだけでも随分な重さで、持ち帰るだけで一苦労だ。


沖矢が入れてくれた紅茶を飲みつつ、コナンとホームズの話に花を咲かせ、楽しい時間を過ごしたが、そろそろお暇することにした。




「じゃあね、コナンくん。読み終わったら返しに来るね。」


「うん!」




こんなに熱く語り合ったことは無かったため、良い時間を過ごせた、とふわりと微笑みながらコナンに手を振り、工藤邸を後にした。







***







「…ミッションコンプリート」




自宅への帰り道。
Aは先程とは違う怪しげな微笑みを見せた。








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つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月26日 20時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます!まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つむぎ | 作成日時:2019年4月18日 2時

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