研究員はポアロにいる

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そして、彼女は黒兵衛の前に立つ2人の姿にも驚いた。




｢コナンくんと…ジョディさん？｣




Aがそう言うと、2人は振り向いた。




｢A姉ちゃんもここに？｣


｢まぁね…それで、その人殺されたの？｣


｢ええ、阿笠さんが誰かが棒状のもので殴っているところをみたらしいの。｣



そう答えたジョディはFBI捜査官で、コナンを通じて知り合いになった。




｢私もその人とすれ違ったのよ。ほら｣




Aは、先程撮った写真を見せた。


背丈も服装も被害者そっくりである。




｢A姉ちゃん、なんでこの人の写真撮ったの？｣


｢えっ？私も被害に遭いそうになったのよ。“スリの黒兵衛”のね。｣




Aがそう言うと、コナンは｢やっぱり、この人が黒兵衛か！｣と喜んだ。


どうやら、コナンは、被害者=黒兵衛だという十分な証拠を探していたようだ。
Aの撮った写真は確かな証拠になる。


しかも、黒兵衛は札入れの中に、輪ゴムで留められた札の束を持っており、その中にはGPS発信器が仕込んであった。




｢そ、そんなものがお札にくるまれて、スリの財布に入ってたってことは…｣


｢恐らく、黒兵衛にスられた被害者が、殺人犯だよ！｣




ジョディの言葉に続いてコナンがそう言った。









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