密室 ページ29
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「いやぁ、悪いねぇ!ベルツリー急行の埋め合わせに、伊豆高原の別荘に招待してくれるとは!」
よく晴れた休日。
Aたちは小五郎が運転する車に乗り込み、鈴木家の別荘へと向かっていた。
しかし、“ベルツリー急行の埋め合わせ”というのはついでらしく、本来の目的は、彼女のボーイフレンドの京極真とのテニスデートのための特訓らしい。
「でも、私まで本当にいいの?」
「いいのいいの!Aさんもテニスやったことあるんでしょ?」
「うん…一応やってたけど、ずっとしてないからなぁ…」
Aが不安になるのも不思議ではない。
彼女が最後にテニスをやったのは学生の頃で、昔のように体が動くとは思えない。
「その点は大丈夫!ね!小五郎おじ様♡」
「おう!丁度いいスペシャルコーチをゲットしたからな!」
***
「…」
Aとコナンが呆然と立ち尽くすのも無理はない。
園子らが言う“スペシャルコーチ”とは、紛れもないバーボンである、安室透だったのだ。
さらに驚いたことに、休みがちだったポアロの仕事も、週明けには復帰すると言うのだ。
「…彼らにはシェリーは始末したことになってるんでしょう?」
「…ああ。そのはずだよ。」
「じゃあ、なぜ…」
もうシェリーに近づく必要はないはずのバーボンが、なぜポアロで働くことを継続するのか考えを巡らせていた時だった。
「危ない!!」
「へ?」
当の本人である、安室さんが突如叫んだ。
対照的にコナンは素っ頓狂な声を上げる。
気づいた時にはもう遅く、ゴッと鈍い音がしたと思えば、コナンが目の前で倒れていた。
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つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月26日 20時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます!まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つむぎ | 作成日時:2019年4月18日 2時