青春 ページ21
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｢Aさんは彼氏いるんですか！？｣
…どうしてこうなった。
Aが休日の昼食にと、いつものようにポアロに行ったところまではよかった。
しかし、その後にポアロに来た、蘭、園子、世良のガールズトークに巻き込まれたというワケだ。
もちろん、コナンのおまけ付きで。
｢か、彼氏？…ずっといないけど…｣
｢えええ！！｣
Aが事実を言うと、3人は驚いた顔をした。
園子は美人でも彼氏がホイホイ出来るというわけじゃないのね…と呟いている。
｢ていうか、Aさんって何歳なんですか？｣
｢26よ。｣
｢えええ！！｣
｢うそ！もっと若いか思ってた！｣
蘭の言葉に、2人もうんうんと頷いた。
Aが、女子高生のノリには付いていけない…助けてくれ…と、唯一の頼みの綱であるコナンに目配りすると、彼はまさかの無視。裏切り者が。
｢い、今までいたんですよね！好きな人とか！｣
｢あぁ、それは…｣
今まで本気で好きだった人はあの人しかいない。
優しい笑顔のあの人の顔が脳裏をよぎった。
｢…うん、いたよ｣
しかし、それは本当に「恋愛的な好き」という感情だったのか、今となっては分からない。とAは頭の中で続けた。
そんなことは露知らず、きゃあきゃあと、目の前の女子高生たちから歓声が上がる。
対照的にAはしんみりとした顔でコーヒーカップを口にした。
｢その人とはお付き合いされなかったんですか！？それとも今片思い中！？｣
園子だけで無く、蘭や世良まで目を輝かせている。
｢…ううん、その人いなくなっちゃったの。｣
そう言ったAの顔はとても儚い表情をしていた。
その言葉に真っ先に反応したのは、コナンだった。
｢“いなくなった”って？｣
｢行方不明。生死も不明ってことよ。多分、もう会えない。｣
｢それじゃあ、今もその人のことが忘れられないのか？｣
世良の質問に、Aは首を横に振った。
もちろん、彼のことは忘れられない。
しかし、それがAに、彼氏がいない理由ではない。
それは、単純に＿＿＿
｢私が恋愛に関しては奥手だし、男性に好意を寄せてることに自分自身が気づかないことがよくあるから。｣
それはそれで恐ろしい、とポアロにいた全員が思ったことだろう。
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つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月26日 20時) (
レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます！まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむぎ | 作成日時：2019年4月18日 2時
