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story5 ページ13

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「…Aさんは、何者なんだ! 敵か!?それとも味方か!?」




いつの間にか私の呼び名を変えたコナン…いや、工藤はめずらしく声を荒げた。

口調も先程とは全然異なる。
これが工藤新一の素の姿らしい。




「…ちょっと、落ち着いて。私は興味本位で調べただけ。どうしても気になってね。何か事情があるんでしょう?」




面倒事はゴメンだ、というモットーだったが、困っている人を放置するほど、Aは薄情ではない。




「じゃあ、Aさんは組織(あいつら)に関わってるわけでは無いんだな!?」


あいつら(. . . .)って?…君が幼児化してる原因?」




その後、工藤は自分が幼児化した経緯、そして今は正体を隠しながら難事件に立ち向かいつつ、黒の組織を追っていることを話してくれた。




「Aさんのところには何も情報は入ってきてない?」


「特に何も…私はただの研究員であって、捜査権は無いからね。そういう情報はなかなか手に入らないよ。」




そう。研究員は警察が持ってきた証拠品の鑑定をしたり、心理学的に事件を見直したり…など、あくまで警察の調査の補佐のような役割であるため、事件に口を出すことはあまり出来ないし、事件の情報を全て教えて貰える、ということでもない。


実際、彼女が事件に口を出そうとした時、上司から「でしゃばるな」と注意を受けたほどである。




「工藤くんの方は?彼らについて分かったことはあるの?」


「いや…奴らが黒い服を着て、酒のコードネームを使ってるってことくらいだ。NOCも含めたメンバーを多少知ってる。」


「お酒の名前…」




1つ覚えがあった。
偶然聞いてしまった名前。


不思議に思って調べてみると、ウィスキーの名称だ、と検索結果が出たことまでは覚えている。


しかし、肝心のその名前が思い出せない。



Aは目の前のコーヒーと共に、その思い出を飲み込んだ。








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つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月26日 20時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます!まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つむぎ | 作成日時:2019年4月18日 2時

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