26話 涙と好き ページ27
私は、風丸くんの隣に腰掛ける。
「それで、どうしたの?」
そう聞くと、風丸くんはペットボトルを開けて一口飲む。
「……大丈夫かなと思って。今日」
「あ……ぁ…貧血で、倒れたこと……?」
「ああ」
「秋ちゃんから聞いたよ。風丸くんなんでしょ?私のこと運んでくれたの」
そう言うと、風丸くんは一瞬ぽかんとしたあと、一気に頬を赤く染めた。
「あっ…ちがっ……くはないけど……」
そう言いながら、ペットボトルを顔の前に持ってきて、必死に顔を隠そうとしている。
「……どうして照れてるの?」
「………何か、変だろ。こういうの。柄にもないっていうか……雪村は嫌じゃなかったのか?」
嫌……?
「全然嫌じゃないよ。それに、風丸くんは似合うよ。そういう行動。だって……」
だって、風丸くんは-----------------
「風丸くんは、かっこいいもん。出会った時から、ずっと」
そう言ってニコッと笑うと、風丸くんはすっと真剣な表情になる。
その頬は、さっきよりも赤い。
ドキンッ。
「………風丸、くん?」
「A」
ドキンッ。
私の名前を呼ぶ風丸くんの声が、頭の中に響く。
何度も、何度も、リピートされる。
甘く響いて、心地いい。
「あ、の……」
私がそう口を開いた瞬間、風丸くんが私の唇にそっとキスをする。
キスされた唇から、全身に熱が伝わっていく。
あぁ……わかった。
私、風丸くんが、好きなんだ——————————————
そう思った瞬間、私の瞳からは、なぜか涙が溢れた。
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神崎 奏(プロフ) - yuriさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!! (2018年12月3日 15時) (レス) id: 3c3fe50db5 (このIDを非表示/違反報告)
yuri - 面白かったです!応援してます!! (2018年12月3日 0時) (レス) id: cbe69faa9b (このIDを非表示/違反報告)
神崎 奏(プロフ) - アレスさん» ありがとうございます!更新頑張ります!!少しでも楽しんでいただけるように頑張ります! (2018年11月2日 21時) (レス) id: 3c3fe50db5 (このIDを非表示/違反報告)
アレス - とても面白いです!更新頑張ってください! (2018年10月30日 23時) (レス) id: 73833a43c9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎 奏(プロフ) - いさきさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえるとすごく嬉しいです!これからも頑張ります! (2018年10月24日 23時) (レス) id: 906f3d7dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎 奏 | 作成日時:2018年7月23日 0時