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「……ごめん」

結局、それしか出てこなかった。

カルマは足を止めて、ゆっくり振り返る。

目が合い、心臓がどきっと音を立てる。

「なにが?」

カルマは軽く首を傾げる。

いつもみたいな調子だけど、絶対怒ってる。目が笑ってない。

「その……」

うまく言葉を続けられない。

自分でも曖昧すぎて、嫌になる。

カルマは一瞬だけ黙って、それから小さく息を吐く。

「……ずるくない?」

カルマがぽつりと漏らしたその言葉は、責められてるわけじゃないのに、やけに刺さる。

「聞かないって言っといて、そのあとで謝るの」

その言葉に思わず息を呑む。

カルマは優しいから、怒ってても私を諦めたりしない。

私だったら「もういい」ってなって、こんな女どうでも良くなる。

「どうしたいの?」

「…………っ」

言葉が出てこない。

カルマは数秒だけ私の言葉を待ち、ほんの少しだけ眉を寄せる。

「オレさ」

何も言わない私を見て、カルマが再び口を開く。

「別に、どうでもいいと思って聞いたわけじゃないんだけど」

ドク…

心臓が嫌な音を立てる。

「軽いノリでもないし」





違う。

私、本当はなんとなく気づいてた。





「なのに…そこで逃げられると、普通に困るんだよね」

「……っ」




カルマはずっと、行動で示してくれてた。

"私のことが好き"だって。





カルマは少しだけ自嘲気味に笑う。

「……ま、いっか」

たぶん全然よくなさそうなのに、私の様子を見てそう言ってくれる。

「Aがそうしたいなら、それでいいし。無理に聞かせる気もないよ」

カルマはそう言うとまた歩き出した。

私は、彼のこの優しさにずっと甘えてきたんだ。

ダメだ。このままじゃ。

カルマは何をしても許してくれる…とまでは流石に思ってないけど、それに近い考えは持っている。

この距離のまま踏み込んだら、きっとまた同じことを繰り返す。

向き合うべきところで目を逸らして、都合のいい関係に逃げる。

それだけは、嫌だった。

「……カルマ」

人混みの中で、もう一度名前を呼ぶ。

雑踏の音に紛れそうになる声だったのに、カルマはちゃんと気づいて、足を止めてくれた。

ゆっくりと振り返るその仕草に、心臓が小さく跳ねる。

「なに?」

「ごめん、もう一個いい?」

自分でも、今さら何を言うんだと思う。それでも、今言わなきゃいけない気がした。

「いいよ」

逃げ場は、もうない。

ドッ…

ドッ…












「……私、カルマのこと好き」

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なのは(プロフ) - 更新しないですか?楽しみです!(>_<) (4月23日 21時) (レス) id: d007c1ae64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIRO | 作成日時:2026年3月25日 23時

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