万事屋銀ちゃんにいる美人は銀時の姉

9話 ページ10

新八「父上も
義理だの人情だの
そんな事ばっか言ってる
お人好しで」

思いだすのは布団に寝ている父上と

その側に座る僕と姉上

新八「そこをつけこまれ
友人に借金しょいこまされて
のたれ死んだ」

新八「どうしてあんなにみんな不器用かな
僕はキレイ事だけ並べて
のたれ死ぬのは御免ですよ」

父「どんなぬ時代が変わろうと
人には忘れちゃならねーもんがあらァ」

刀を持って僕と姉上に見せる父上

妙「親が大事にしてたものを子供が護るのに
理由なんている？」

まっすぐな目をして言う姉上

新八「今の時代
そんなものもってたって邪魔なだけだ
僕はもっと器用に生きのびてやる」

そう言って僕は目をこする

銀時「そーかい・・・でも」

銀時「俺にはとてもお前が器用になんて
見えねーけどな」

泣くのをこらえる僕を見て

前に座ってる奴は言った

ガタッと立ち上がった奴

銀時「侍が動くのに理屈なんていらねーさ
そこに護りてェもんがあるなら
剣を抜きゃいい」

ボリボリと頭を掻く目の前の人

銀時「姉ちゃんは好きか？」

僕は頷く

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