開き直り2度「脳内も行動も」 ページ4
A:くっそてぃーちゃーめ。どっぷり夜だぞこら。送ってくれてもいいだろ…
やっと補習から解放で…まぁ夜。…途中でコンビニ寄ったのが原因では断じて無い、と、心の中で誰かに否定する。
両親は事故で物心がつく頃にはいなかった。…ので、義両親になってくれた二人に今の歳まで育ててもらったのだが…
頼みに頼んだ結果一人暮らしを了承をもらえた。
ずっと駄目駄目言っていたのに何故だか突然表情が変わり、「うん、いいよ。」の二つ返事。
自分ながら本当に親不孝。
何故かここら辺の土地だけ家賃生活費が安い。…何故か。
なのでバイト三昧+仕送りで普通に過ごせている。だが、Aちゃんは高3の身。
進路の関係。色々辞めなくてはいけない。
A:ていうかホント暗いマジで暗い。え、無理。
バイトで夜道は通る癖に今だけ乙女。
…乙女。
177より高いのに可愛い子だっているんだから。
私にも乙女である義務はあるっ！
A:うろたえるなぁっAちゃんっ明るく喋っていればたとえ一人でも大丈夫！
自分を応援する
A:そうだ脳内で起きている事全てを実況しよう。夜道はお人が少ないので怪しまれず独り言言い放題じゃぁぁああ
夜道だから怪しい人。
A:(ほらぁあそこに駅の光がぼんやり見えるじゃないか気が早いがパスモを出そう安心しろあそこが私のマイハウスって無理にでも考えたらとても…も？)
ガサゴソと鞄を漁る。
A:…無い。
パスモが…いえ、
A:財布が…無い。
財布にパスモ入れちゃう系女子です。悪いか畜生。
間
A:…
(落ち着け私。さっき私はコンビニでカフェオレ買ったよなぁ…はいコンビニしか無いやん)
A:…
クラウチングスタートのポーズ。
心の中で出発合図をかける
A:実況しますっ光の速さで移動中だよ50mを20秒単位で爆走中っ
どう見てもただの早歩き。
A:(この状態で走るとスカートが危ない…警察に連れてかれてまう…お姉さんいやや…)
エセ関西弁が混ざる。
A:(つぅか側から見たらすげぇ絵面だよな。近い将来180みたいなやつが早歩きかつすごい形相で移動している図)
コンビニ…コンビニ…坂…コンビニ…坂…財布…坂…
A:坂つれぇぇっっ！！！は？無理！無理なんだけど！？え、やだ足むくんじゃうやん。やだっやだーっ
うだうだ言いながら数分かけて登った。体力が生きてない。
〜〜〜〜
妖怪さんが…展開が…足りなすぎる…
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年8月5日 14時
