【鬼滅の刃】今世では教師に溺愛されてるんだが【宇髄天元】

『無理しないでね』 ページ35

「じゃあ、後でな」


『はい、行ってらっしゃいませ』



いろいろと準備があるからと早めに家を出た宇髄先生を見送り、

私も再度忘れ物がないか確認してから家を出た。



「Aちゃん！おはよう！」


「おはようA」


「遅ェぞワカサギ！」


『おはよう、炭治郎くん、善逸くん、伊之助くん』



私が学校に着くと、既に来ていた三人。

伊之助くんが私より早いのに少し驚いたが、

彼の事だから今日が楽しみでなかなか寝付けなかったのだろう。


やがて生徒が集まって来て、先生達が人数確認をする。

最後にバスの中や合宿所での注意を聞いて、私達はバスに乗り込んだ。





「綺麗なところだなぁ」



バスを降りた炭治郎くんが大きく息を吸い込む。

炭治郎くんの言う通り、空気が澄んでいて自然溢れるいい場所だ。

山の中ということで、涼しい風が気持ちいい。


部屋に荷物を置いたあと、活動班ごとに整列する。



「コースは各班の班長に渡してあります。

　番号の書かれた場所が問題の答えに関係するものがある場所で、

　星マークは先生方がいるチェックポイントです。

　
　問題の正解数と戻って来る時間が指定時間に近いかどうかで各班のポイントが決まります。

　それでは皆さん、怪我のないよう頑張ってください」



管理人の方からのお話が終わり、筍組の一班から順番に合宿所を出て行く。

すぐに回ってきたので、私達も立ち上がった。



「よっしゃぁ！俺達が優勝してやるぜ！！」


『無理しないでね』



気合い十分に駆け出して行く伊之助くん。

まぁ、私の言葉は虚しく、数十分後にバテる事になるのだが。

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