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『夕飯を作っていただけですけど...』 ページ13

外が少し明るさを残した夜に包まれた頃、

玄関のドアが開く音がし、「ただいまー」という宇髄先生の声が聞こえて来た。

私は火を止め、小走りで声がした玄関に向かう。



『お帰りなさいませ』



背中に声をかけると、靴を脱いでいた宇髄先生がこちらを振り返る。

すると、何故か私を見たまま固まってしまった。

靴を脱ぎ終わっているにも関わらず、立とうともしない。



『...どうかしましたか?』


「......嫁だな」


『はい?』



少しの沈黙の後宇髄先生が呟いた言葉に、私は眉を寄せる。

ただ出迎えただけだというのに、何故そうなるんだ。



「エプロン付けたまま出迎えるとか、完璧嫁じゃん」


『夕飯を作っていただけですけど...』



今の私は、夕飯を作る為に紺色のエプロンをし、邪魔にならないよう髪を耳下で結わっている。

施設で薫さんの手伝いをする時もこの格好だったので、

そう言われても宇髄先生の思考は理解出来ない。



『おかしなこと言っていないで、手洗って来てください。

 もう少しで出来ますけど、先にお風呂入りたかったら沸かしてあるのでどうぞ』


「んー、先食べる」



そう言った宇髄さんは立ち上がり、洗面所の方へと歩いて行く。

その間に私はキッチンへ戻り、残りの作業を済ませる。

机に二人分の食事を並べ終えた頃、宇髄先生が部屋着に着替えてリビングに入って来た。


机の上に並べられた料理を見て、宇髄先生はその紅色の瞳を輝かせる。



「派手に美味そうだな!」


『口に合うかは食べないと分かりませんよ』



宇髄先生が座り、私達は揃って手を合わせ"いただきます"と言う。

施設にいた頃に比べて随分静かだったが、不思議と寂しいとは感じなかった。

『これからは宇髄先生が家族になってくれるんでしょう?』→←『何ですかその例え...』



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桜餅(プロフ) - みたらしさん» ありがとうございます!明日は部活休みなので、続編の方も多めに更新出来るよう頑張ります! (2020年7月6日 23時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
ハル時々はるる(プロフ) - わぁぁぁ続編楽しみに待ってます!私も部活やらおまけに受験もあって忙しいですがお互い頑張りましょう!応援してます!! (2020年7月5日 0時) (レス) id: 1867b93bcb (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - 続編楽しみです!部活とか大変だと思いますけど応援してますね〜 (2020年7月4日 22時) (レス) id: 2fd201009b (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ぽんちゃんさん» 大丈夫...だと思いますw夢主さんも宇髄さんも気配とか音で分かりそうなので! (2020年6月29日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - ブレスの交換を他の女子に見られてないよね?大丈夫 (2020年6月28日 5時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イリア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2020年6月2日 23時

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