Ep.11 ページ13
次元side
｢にしてもよぉ、次元。｣
廃ビルの中をガラスや小枝を踏み潰しながら歩いていると、よく聞き慣れた男の声が聞こえる。
Aを保護してくれと連絡が来た時はどうしようかと思ったが、ずっと付き添ってきた仲だ、ルパンがしくじるわけないと信じてAを探した。
｢なんだ。｣
｢俺がAのことで連絡した時、Aの名前を出したらすぐ電話切りやがったよな〜....｣
｢それがどうした。｣
｢いんやぁ？ただ.....お前がそんな汗だくになって探す相手なんて、限られてるだろうよ｣
｢ルパン....てめぇ何が言いたい。｣
崩れたネクタイを直しながら意味不明なことを言うルパンに、俺は少々苛立ちを覚えながら煙草の煙を吐く。
｢...だからよ？大切にしねぇと俺が予告状出しちまうぜ。｣
｢もしAのことを言ってるなら、好きに持っていけ。元々俺のモンじゃねぇよ。｣
からかわれるのが嫌で意地を張っているのが自分でもわかる。
ルパンの言いたいことも、俺がどうしたいのかも分かっているのに認めたくない。
こんなちっぽけなことをズルズルと考えるのは俺の性にあわねぇと言う思いが先走って、思ってもいないことをルパンに言ってしまう自分に風穴を開けたいくらいだ。
『はじめまして...A、..です。』
ふいに、初めてAに会った時のことを思い出す。
ルパンは予告状を出した絵だけでなく、それを描いた張本人を持って帰ってきた時はいよいよ呆れた。
....が、不二子ともアミともレベッカとも違う、気の強そうに見えて全く小動物みたいな目をした奴が目の前には居た。
思えばその時から、俺はあいつの事をこうして考えていたのかもしれない。
｢次元、忘れちまったとは言わせねぇよ。
俺様は狙った獲物は必ず手に入れる....ってことをな。｣
｢...チッ、｣
日が暮れてきたのか、後ろから｢寒い..｣という声が聞こえる。
うだうだ考えるのは止めだ。
まずはあいつに、上着をもう1枚かけてやんないとな。
あいつの事で頭がいっぱいなのが気に食わねぇからおまけに帽子も被せてやらぁ。
｢わ..っ！ちょっと、何すんのよ！前見えないでしょ!!｣
｢コケたらまた支えてやるさ。｣
｢なっ..！｣
｢ハッハッハ...｣
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スノウ(プロフ) - sakuramikan182さん» やったぁ！！！ありがとうございます！ (2020年10月5日 18時) (
レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
sakuramikan182(プロフ) - スノウさん» やっと更新しました..！是非読んでくださると嬉しいです！ (2020年10月3日 19時) (レス) id: 479b7fd337 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2020年7月8日 14時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - sakuramikan182さん» そうですか。余計な、お節介を言って申し訳ありませんでした。 (2020年3月13日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
sakuramikan182(プロフ) - 遊星さん» コメントありがとうございます、作者です。ずっと更新しなければと思い続けていつの間にか月日が経ってしまっている状態です....。多忙のため更新が遅くなり本当に申し訳ないです。気長に待って頂けると喜びます!! (2020年3月13日 8時) (レス) id: 479b7fd337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん@ | 作成日時：2019年12月7日 10時
