【イナＧＯ】私が裏切られたのは、間違いじゃなかったのかもね。必然だったのかな。

〜第六十一話〜　　　車椅子で病室に　　　5月1日更新 ページ12

何でそんなこと言えるの?


私、貴女に何か言ったっけ。


貴「どうしてそう思うの?」


雨宮「悲しそうな顔していたよ?辛い事があったんでしょ?」


貴「...ッ...。」


彼は真剣な顔だった。


でもすぐに優しい表情に戻った。


雨宮「...ねぇ、僕の病室来ない?」


貴「え?」


起きちゃいけないっていってるのに...。

こいつ、何聞いてたんだ?


貴「でも...。」


雨宮「...あ!僕が車椅子押してあげるからさ!」


貴「...。」


雨宮「いいでしょ?」


何か、松風君にそっくりだな...。


...!!私、何であいつ等のこと...!


...。


ヒョイッ


貴「うわ!?」


私は宙に浮いていた。


というのも、おかしいが。


雨宮君が私を抱えている。


というか、いつの間に中へ...。


雨宮「よし!いくよ!!」


トサッ


私は優しく車椅子に乗せられた。


ガラッ


貴「え...本当に行くの?」


雨宮「うん!いっぱいお話しよ!」


この子は少しだけ強引だなぁ。


でも、悪くないかも。

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