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ーAsideー
タコ先生はいつもののように表情を変えず、ただ黙って私の話を聞いてくれた。
『仕事に就くことも今こうして人間の子供のように学校に通っていることも大きなリスクを伴います。「バレたら即首を飛ばされる」。私と同じように学校に通っている喰種から口すっぱく言われていました』
指先を合わせ視線を落とす。
『バレたら終わり。その事実が窮屈で仕方ありませんでした。いっそバラしてしまいたいと何度も思いました。…結局はイトナにバラされてしまったんですけどね』
明るくなってきた空を窓越しに眺め苦笑する。
『イトナのことは恨んでいますが感謝だってしているんですよ。あいつのおかげでだいぶ気持ちが楽になったんですから』
「先生は東雲さんとイトナくん。良いコンビだと思いますよ」
『コンビ？』
私とイトナが？……絶対無理でしょ。息合わなそうだし、…きっとあいつ私のこと嫌いだし。
「えぇ。今は啀み合っていてるかもしれませんがその問題は時間が解決してくれるでしょう」
『時間…。そうかもしれませんね。私を受け入れてくれたクラスだからきっとイトナのこともすぐに受け入れて打ち解けるんだろうって思います。目に見えます。すごく鮮明に想像できます』
みんないい子だから。
『…先生の触手を破壊する権利を得ることが真の目的じゃない。先生の触手を破壊する権利を得ることによって
私の今の生き甲斐はみんなの役に立つこと。ありがた迷惑だって思っている人も少なからずいると思う。だけど私は、本当に私を必要としてくれている人がいると信じて今日も生きようと思う。
『自分が喰種であることに甘えるのではなく、喰種であることを誇りに思えるよう努力します』
「大いに結構です。靄が晴れた。そんなような顔をしていますね。いつもの笑顔の何倍も輝いて見えます」
なんだか恥ずかしくなり両手で頬を抑えた。
「期待していますよ。ヌルフフフ」
『はい…！』
太陽がこんなにも眩しかったなんて知らなかった。私はずっと朝が嫌いだったけど、こうしてみると朝も素敵
ー
「あ！A！」
「おはよう。今日早いんだね」
玄関前で倒れてたなんて言ったら余計な心配をかけさせてしまう。
『うん。テストだからね』
「やる気なんだ」って無感情の笑みを浮かべた。
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eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの複雑な感情が伝わってよかったです。更新頑張ります！ (2019年5月25日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - part7おめでたうです！ 真相が明らかになっていく...！ 夢主ちゃんの感情がひしひしと...こう、ひしひしと伝わってきて、すごいなぁと思います。eyeさんのペースで更新頑張ってください！ (2019年5月24日 22時) (レス) id: c1e6d1df23 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！なかなか物語が進まず申し訳ないです…！完結目指して頑張ります！！ (2019年5月20日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - いつも、楽しみに読ませてもらってます！Part7でも、更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年5月19日 22時
