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その場しのぎの関係 ページ1

静かな朝に鳴り響くスマホ



すぐにそれが自分の物でない事に気付き



持ち主を起こす…








「ゆうたー?起きてー?

スマホ鳴ってるよー?」







裕太「んー。」





私の声が聞こえているのに

眉間にしわを寄せて反対を向く裕太…





「ねぇーおきてー?

仕事の電話なんじゃないの?」




少し肩を揺らして起こしてみる…





裕太「んー。」




薄ーく目を開けた裕太と目が合う







裕太「おはよ」







「おはよじゃないよ、鳴ってる鳴ってる!」






テーブルに置かれたスマホを

裕太に渡す






裕太「んー。まだねむいんだよなー」





なんて気だるそうに頭をかきながら

着信に答える







裕太「はい。

・・・あー。解りましたはい、大丈夫です

じゃあ」






電話が終わるとうーんと伸びをして

ベットから立ち上がる裕太







「大丈夫なの?」






裕太「ん?何が?」







「何がじゃないよ!笑

電話!大丈夫だったの?」





裕太「あー。なんかミツ寝坊で

迎えの車遅れるって」







「そーなんだ、裕太も寝坊じゃん?」






裕太「ははっ!だな!笑」

ってクシャクシャの顔で笑いながら

スエットを履く裕太…







裕太の家に泊まるのは何度目だろうか…

裕太と体を重ねたのは何度目だろうか…




でも、私が好きなのは裕太じゃない。


自分でも最低だし


いけない事してるって解ってるけど…



どうしたって埋められない心の隙間を



裕太が埋めてくれる。






別に裕太が私を好きなわけでもない


その場しのぎの、その場だけの関係…

当たり前→



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作者名:T | 作成日時:2020年2月14日 3時

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