07.勘違い ページ9
優しく、嬉しそうな声がスマホから聞こえる。
声の幼さから子どもになっているとすぐバレてしまった。
そう言えば、前世でも短刀達と同じように接してくれてましたね…。
一期にとって私は主であり、妹の様な存在だったんでしょうか。
それは…少し恥ずかしいですけど、嬉しい…かもしれません。
《Aさん？》
一期は私の事をさん付けで呼ぶらしい。
他人に聞かれたら不思議がられますね。
…まあ、その時に言えばいいでしょう。
「すみません、少し考え事をしてました」
《そうですか。…あ、すみません。休憩がもうすぐで終わりますので、仕事に戻らなくては》
「わかりました。今日はこの辺で。…また会いましょうね、一期」
《！はい、是非！》
そこで通話は終了した。
満面の笑みを浮かべる一期が見えた気がしたのは、きっと気のせいではないだろう。
「…終わったか」
「はい、今丁度」
「……」
…おや？
何故だか知りませんが、まんば君拗ねてますね。拗ねる、と言うよりはいじけてる、の方が正しいかもしれませんが。
まんば君はやや頬を膨らませ、目を合わそうとしない。何度合わせようとしても逸らされてしまう。
「？まんば君、一体何を拗ねているんですか？」
「す、拗ねてなどいない！」
「ふふっ。違いますよ、Aちゃん」
分からず困っていると、秋田がにこにこしながら教えてくれた。
「まんばさんはヤキモチを妬いているんです！」
「なっ…！？あ、秋田！」
「やきもち…ですか？」
やきもち…。焼き餅、の方ではなく、嫉妬の方でしょうか。
それは…なんと、まあ。
「可愛いですね、まんば君」
「は！？ど！か！だ！？」
「『何処が可愛いと言うんだ！』って言ってます」
秋田はどうやらまんば君の通訳士らしいです。
そんなわかりやすく顔を真っ赤にされても、私に弄られるのが目に見えてわかる。
「そんなに一期と話したかったとは」
「…は？」
まさか、まんば君が一期とそんなに話したかったとは。前世でも2人は仲が良かったですからね。配慮が足りませんでした。
今度からは気を付けないといけませんね。
「気付かず、すみません。今度一期からの電話が来たら、まんば君にもかわりますね」
「……」
「まんば君？」
まんば君は何故かビシリと石の様に固まって、その場から動かなくなった。チラッと、秋田達を見るが苦笑い。
私が原因ですかね…。
次からはもっと気を付けないと。
そうして、買い物を済ませ、家へ帰った。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
