16.轟家と姉 ページ18
あれから1ヶ月が経った。
今俺は轟の家の前に来ていた。受験勉強会、とやらをする為だ。
因みにAは留守番。
…でかいな。
本丸よりは小さいが、一般市民の家にしては大きい気がする。
轟の家は和式で、前世の本丸を少し思い出した。
No.2ヒーロー、エンデヴァーだからと言うのもあるだろうが、それを言ったらきっと轟は不機嫌になるに違いない。
さて、そろそろ押すか。
轟、と書かれた下のインターホンを押す。
ピンポーンとよく聞く音がその場に木霊した。
「はーい」
玄関の扉が開いた。
そこに居たのは女。白の髪に赤が散りばめられており、眼鏡をしている。
……誰だ？轟の家族か？
「あ！いらっしゃい！もしかして…貴方が山姥切君、かな？」
「え…はい」
「そっか、貴方が山姥切君か！」
「…貴方は？」
何故か笑顔ではしゃぐ彼女に質問する。
すると、ハッとした表情でこちらを見る。
「ごめんなさい、挨拶がまだだったわね。私は轟冬美。焦凍の姉です」
「…山姥切国広です」
なるほど、姉がいたのか。
そう言えば、この間兄もいるとか言ってなかったか？もしかして、あいつ末っ子なのか？
「焦凍から聞いてるわ。さぁ、入って入って」
「…お邪魔します」
案内されるがままに、俺は轟の家に入った。
中も和式で、やはり本丸を思い出してしまう。
もう、あそこはないのにな…。
そこで手に持っていた紙袋を見て思い出し、慌てて彼女に差し出す。
「あ、あの…これ」
「え！そんなのいいのに…。でも、ありがとう」
それはAが
『友達の家にお邪魔するなら、お礼のお菓子とかを持って行くべきです！友達の家なんですから！』
と言って渡して来たもの。
この前のデパートで買ったクッキーだった。
入れ物と中身が細かく繊細で、Aが気に入った様なので買ったものだ。
『こう言うものは、友達と食べた方が絶対に美味しいんですよ』
「…全くあいつは」
「え？」
「い、いえ…何でもありません」
「そう？ごめんね、焦凍今お風呂に入ってて…。もうすぐだと思うんだけど」
風呂？自主トレでもしていたのか？
現在午前10時。
風呂に入るにしては早めの時間だ。
などと考えていると、パタパタと足音が聞こえた。
「！山姥切。もう来てたのか」
「焦凍！髪の毛ちゃんと乾かしてから来なさい。風邪引くよ」
少し火照った顔をした轟が角から現れた。
乾かしていないのか、水がポタリと垂れている。
「悪ぃ…。俺の部屋に案内する」
.
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！もし続くようでしたら、続きを楽しみに待ってます！(*´ω｀*) (2021年9月26日 5時) (
レス) @page31 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ぎゃんかわ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月7日 12時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - テクノさん» 癒されてあげられている様でとても嬉しいです^ ^ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 通りすがりさん» 教えて下さり、ありがとうございます！自分なりに訂正したのですが、まだおかしい点がある様でしたらまたご指摘お願いします！ (2019年3月21日 0時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(プロフ) - まんばちゃんと主ちゃんがかわいくて癒されます (2019年3月21日 0時) (レス) id: 5d0adffebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年4月1日 21時
