【地縛少年花子くん】キメツ学園の花子くん【鬼滅の刃】

伍ノ怪 サヨナラ！ ページ7

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飴をたくさん貰ったもっけ達は、やったやったと嬉しそうに何処かへ帰って行った。

そんなもっけに拐われ、闇取引の景品に使われた私はウッウッ…と一人泣き崩れていた。



…あめ、飴玉に負けた…。
闇取引の景品に使われた…。う、売られたの…私？

飴玉と交換されて…？


この…自称、トイレの花子さん(男)に？


……いやいやでもでも！

突然だったし！？なんか勝手に行われただけだし！？遊びだし！？私人間だし関係ないよね！ね！？


あーそっかあ、遊びかぁ、てかお化けなんて怪談なんてある訳ないかー。じゃあこれ夢なのねー。なるほど納得納得ー。

さあて……





「よし、帰ろう」


「え、いやちょっと？何一人で自己完結させてるの？夢じゃないからね？現実、本物だからね？」

「ワー、変質者ガナンカイッテルー」

「変質者！？言っとくけど、ヒモリの所有権は俺にあるんだからね？言う事聞かないと…」

「そ、そんなのないし！あのもっけ達が勝手にここに連れて来て…あ、飴玉と交換する遊びしてただけでしょ！？ぐすんっ」

「アメに負けた事がそんなに悲しかったんだ…。ヨーシヨシ…って、いや何それ子どものごっこ遊びじゃないから！俺達怪異だよ？怪異との取引は絶対、しかも成立したんだよ？わかってる？」

「そんなんわかってたまるかッ！！うわーんっもっけ達のばかあ！！お家帰るぅ！！」

「ええー…？なんかさっきからキャラ変わり過ぎ…。飽きないし、面白いからいいけどさ」





花子さんは私を落ち着かせる為か、頭を撫でてくれた。

そしてその手が人にしてはあまりに冷たく、彼が人間ではないのだと思い知らされた。



人間じゃないからって私にとってはどーでもいい、些細な事なんですけどね？

前世なんか鬼の女の子と友達になって、仲良くしてたし、今更お化けだろーが幽霊だろーが関係ないね！


ハッ…！そうだ、これで同情して貰って、さっきの出来事はなかった事に出来るのでは！？





「…言っとくけど、半分嘘泣きなのバレてるからねヒモリ」

「ぎく」





半目でじとーっとこっちを見る花子さん。


視線が痛い…と思いつつも、これではいつまで経っても帰れないと判断した私は行動に移す事にした。

幸い女子トイレの出口はすぐそこだ。


思い立ったら即行動、それが私である。


ばっと勢いよく立ち上がり、私は走り出した。

花子さんが後ろで「あっ！」と言う声がしたが気にしていられない。



それではサヨナラ！！！






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