【文スト】何か物騒な処からのスカウト増えた【名探偵コナン】

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………ホワッツ！！？


いいいいい今私の名前呼んだ、呼んだよね！？え、何故にご存知で！？こっわ幽霊通達みたいなのあるの！？

アッ待ってそんな笑顔で接近して来ないで下さいませんか美形なの自覚してますかハイお願いします切実に誠に本当に三米(メートル)程離れて頂きたく。




ニコニコと変わらず笑顔な美形お兄さん。

引き攣った笑みと汗がダラダラな私。


側から見たら幽霊が視えていない人達にとって、今私は一人テンパってる只の変人にしか見えないだろう。

そして先程から何度かチラチラと此方を見ている金髪色黒美形さん。一寸怖い。



え、如何しよ…へ、返事しようにも……あ、頷くだけなら…うん、大丈夫な筈…。


…………大丈夫かな。

先程から店員さんめっちゃ見てますし。



ビクビクし乍も、私は出来るだけ小さく頷く。

すると其れを見たお兄さんは、ぱあっと見るからに明るい笑顔を振り撒き、更に距離を縮めて来た。





『本当に俺が視えてるのか！萩原と松田が言ってた通りなんだな！』





……ん？萩原？松田？


んんん？最近耳にした事のある名前が訊こえた様な……ってあの時デパートで会った警察官の二人の事！？





「研二さんと陣平さんの！！？」


「…ッ！？」

「は！誰！？」

「どうしたのA！？」

「あ……ぇえ…と」





うわちゃーーーッッ！！？


いつかやると思ってたけど、真逆の今日！！

一人で叫んで痛い人じゃないの！！
どどど如何しよう！？何て云って訂正すれば善きなのでしょうか！



笑いを堪えているお兄さんを目の端に寄せて、あわあわと手を振る。





「ちっ違うの！えぇと…な、なんか知り合いの人？が其処に居た気がして思わず其の人達の名前叫んじゃった！驚かしてご、御免ね！？」





わ、我ながら何て苦しい嘘を……！

否半分嘘じゃない…？否嘘に変わりはないね、はい御免なさい。申し訳ないです。



だが然し、純粋でお優しい二人は私の嘘を信じて呉れて、なんだぁ〜と笑って呉れた。

とても嬉しい。
大変扶かった。
誤魔化せた。





「も〜急に叫ぶから何事かと思ったよ。あ、そろそろ注文しよ！すみません〜！」

「…ッ、はい！今行きます！」


「はァああああ……」

『ふははっ！君、面白いな！』

「半分以上は貴方のせいなンですからね…？」





其処の処お判りで…？


叫んでしまった私も原因なンですけど。此の人も悪いと思う……結局は私が悪いンですけどね！？







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