【大丈夫？熱でもあるの？】【健康な十五歳の思春期だもんな】【…しょうがないな、ったく】 ページ17
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そしてリンと云う鈴の音と共に表れた選択画面。
どうやらこの異能だと思っていたものは、異能ではないらしい。
現に太宰に触れているのに、こうして画面がいつも通り出て来たのだ。
じゃあ、この選択画面は一体なんだんだよ。
異能じゃなかったとしたら、何？特殊能力、的な何か？異能じゃない力がこの世界にはあるの？
…それとも“個性”？
ま、考えても判らないし、取り敢えず選択肢見よ。
そうして私は太宰の背をぽんぽんと叩き乍、出て来た選択画面を見た。
【大丈夫？熱でもあるの？】
【健康な十五歳の思春期だもんな】
【…しょうがないな、ったく】
真 逆 の
えぇ〜…？
このどれかを太宰に云わないとあかんの？
【大丈夫？熱でもあるの？】って誰だよ、私そんな天然じゃねェわ。純粋でもないわ。残念だったな。
【健康な十五歳の思春期だもんな】ってやめたれよ。そっとしといてあげてよ。あとそう云う意味でした行動じゃないな、これ。
【…しょうがないな、ったく】ってもうこれしかないじゃん。消去法だ、うん。もうちょい台詞あって欲しかった。
未だに私の首元に顔を埋めた儘の太宰。
私は背を叩き乍、選択肢の台詞を読み上げた。
「…しょうがないな、ったく」
そう云うと太宰がぴくりと動いた、気がした。
太宰は私の躰に腕を回し、ぎゅうっと縋り付く様に抱き締めた。
其処まではよかった。
其の数分後、急に太宰は首元に掛かっていた髪を掬い上げた。
如何した、と思ったと同時に少し湿った柔らかいものが首筋に押し当てられた。
流石の私も驚いた為、反射的に肩が揺れたのは仕方ないと思う。
押し当てられただけなのなら、まだよかったのだが、次は其の隙間から伸びて来たものが首筋から耳裏をゆっくりと舐め上げたのだ。
「…っ」
ぞわりと何とも云えない感覚が躰に走った。
やばい。
此れはやばい。
シャレにならない。
選択肢間違えた。
抵抗しようと躰を動かすが、太宰に抱き込まれている為意味がないに等しい。
前回と同じ様に脚を引っ掛け様と思ったのだが、その対策もしていたらしく太宰の足で挟まれており、不可能。
やばいと焦っている中、太宰は再び唇を首筋に押し当て、そして態とらしく音を立て吸い上げる。
小さな痛みを感じた。
流石に止めなくては。
「…っ太宰！」
「すー…すー…」
「……ん？」
寝落ちかよ。
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【珈琲】【ホットミルク】【炭酸】【水】→←【無言を貫く】【声を掛ける】【暴れる】
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サヒア(プロフ) - 酸素無駄遣い装置さん» 返信遅くなって申し訳ないです！三期見て青の時代ハマりましたよね笑 好きと云って頂けて嬉しいです^ ^ 頑張ります！ (2019年10月16日 0時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - 最近文ストのトリップとか青の時代ハマってて！この作品すごい好きです！選択画面とかの設定が好きで！マフィア組とか中也とか好きなので！！頑張って下さい！！ (2019年7月26日 10時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - アリスさん» うわぁーい！嬉しいです！夢主が可愛い！？ありがとうございます！私もマフィア組好きです、とりあえず十五歳編を書き切ろうと思ってます。応援宜しくお願いします！ (2019年6月28日 14時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
アリス - やばいみんな好き←この作品ハマりました！夢主可愛いしマフィア組好きすぎて…これからも頑張ってください！ (2019年6月20日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 心さん» そんな何気ない一言が一番嬉しいです。ありがとうございます^ ^ 頑張らさせて頂きます！ (2019年5月19日 2時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2019年5月9日 0時
