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その時、コンコンと扉をノックする音が訊こえた。
「社長〜、話は終わりました?」
「太宰か…。ああ、入って善いぞ」
「んじゃ、遠慮なく」
タイミングを見計らっていたのか、又此れも計算していたのか、ノックするタイミングが些か良過ぎている気がした。
ガチャリと扉を開け、太宰さんが部屋に入って来た。
其の後ろには当たり前乍織田作さんも居る。
そして私と目が合うと太宰さんはにこりと微笑んだ。
其の笑みを直視してしまった私は、心臓が跳ねるのが判った。
否、だって見て下さいよ!太宰さんすっごく美形でそんな人のこんな笑みを直視しちゃったらもう!誰だって照れちゃいますよ!
ああ、一体どれだけの女性の人達が此の笑みに撃たれたのかな…。
きっと数え切れない程だろうな…。
其の中に私も含まれてしまうのでしょうか…!?
「では、社長。今度は私が彼女と二人で話をしても?」
「…ああ」
「ふふ、有難う御座います。って事でAちゃん、私とお話しよっか!」
「え!え!?」
飛び切りの笑顔でそう云う太宰さんを吃驚し乍、凝視してしまう。
そして福沢叔父ちゃんは、椅子から立ち上がり、其の儘無言で部屋を出て行った。
其処に代わる様に太宰さんが腰掛けた。
…いい一体何を訊かれるの!?
お話って何!?太宰さんが気になる事なんてあったっけ!?
……織田作さん、何かあったらサポートした下さい助けて下さい。
「却説…Aちゃん」
「はっはいィ!」
「突然だけど、武装探偵社って知らない?」
……ぶそうたんていしゃ?
斜め上の質問に私は首を大きく傾げた。
ぶそう…武装?探偵…社?
え、何それ。凄い名前の探偵社ですね…。武装してる探偵社…何それ怖い、そして物騒。
「其の様子だと知らないみたいだね〜。よォし、私自ら判り易く説明するとしよう!」
「お、お願いします…?」
何故かノリノリな太宰さんの説明講座?が始まった。
武装探偵社。
軍や警察に頼れない様な危険な依頼を専門にする探偵集団。
昼の世界と夜の世界、その
そして、其の武装探偵社の社員は、異能の力を持った異能力者であるらしい。
うん、矢っ張り物騒。私が思ってたより数倍物騒。
にしても、何故急にそんな話を…。
「其処で私からの提案なのだけど」
__________武装探偵社で働いてみないかい?
……ハイ?
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時